学長紹介・メッセージ

熊本県立大学
学長 半藤 英明(はんどう ひであき)
【プロフィール】博士(文学)。専門は日本語学。本学文学部教授。
本学大学院文学研究科長、副学長、学術情報メディアセンター長を経て、平成28年4月に学長に就任。
※ 研究業績等詳細はこちら(研究者情報ホームページ)へ


平成30年4月2日公表 

学長 半藤 英明 

~ 人として生まれたならば ~

 人として生まれたならば、心豊かな幸福を追求すべきです。人生は長いようで、振り返ってみれば、とても短い、と誰もが思い至ります。薔薇色の人生を歩みたいと願うのは、理想に焦がれる人々の本能です。けれども、花の色は有限であり無常であり、永遠の薔薇色はあり得ない。人生はそう甘くはないのです。大方の場合、身体の成長とともに知恵と経験を重ね、ようやく一人前を自覚したかと思えば、やがて体力も衰える頃となり、それまでは気づかずにいた、もしくは気づきたくなかった「悟り」を得る、それが人の一生というものでありましょう。一度きりの人生だから、これを無駄にはすまい。大切な一生を心豊かなものにしようではありませんか。
 めぐり来る毎日を、私たちは如何に生きるべきでしょうか。それは人それぞれが自己の存在と向き合って答えを出すべき人生の課題ですが、幸いにも私たちには過去からの贈りもの、すなわち過去の遺産があります。先人の遺物には敬意を払わなければなりません。そこには知恵もあり創造もあり、喜びや悲しみや苦悩があります。過去は人類の経験知、経験則の宝庫です。過去を疎かにする人類に、よき未来はありません。今をどう生きればよいか、その選択肢は無限と言えます。しかしながら、よりよき未来のために現在を活かすとなれば、厖大なる過去から学ぶことでありましょう。
 高村光太郎の詩「道程」に ぼくの前に道はない ぼくの後ろに道は出来る とあります。なるほど私たちの未来は確かに存在し、時は今を刻々ときざんで私たちの眼前に現れます。ただ、未来とは実はたいへん虚ろな、はかない存在です。未来が如何なるものとなるか、今は分かりませんが、私たちが未来を創る者たちであることは間違いなく、未来のかたちは、ほぼ今決まるに相違ないのです。よりよき未来を望むのであれば、現在を生きる私たちの行動や意思が肝腎です。私たちの「今」は未来を創るものとして極めて重要です。
 人生は努力の積み重ねであります。努力を惜しんで未来の構想に参画しないのは、如何にも惜しいことであると思います。学問は、よりよき未来を構想するためのものと信じますが、過去を大切にする営みの典型でもあるでしょう。過去を大切にする意味を人生に見出し、心の豊かさを感謝する感性を持ち続けたいと、若いときからずっと願い続けています。



 

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