熊本県立大学における国際交流ビジョン

はじめに

 熊本県立大学は、「地域に生き、世界に伸びる」のスローガンのもと、「国際性の推進」を三大理念のひとつに掲げている。
 地域と、それにつながる世界へ開かれた知的創造の拠点となるべく、「アジア・太平洋地域への指向」「多文化共生社会への貢献」の2つのキーワードを軸に、本学の規模・特性を活かした国際交流活動を推進する。


国際性の推進における基軸

1 「アジア・太平洋地域への指向」
  九州・熊本という地域について考える時、歴史的・地理的に最もつながりの深い海外の地域としてアジア・太平洋地域が筆頭にあげられる。
 これらの地域において、重点的に学生・研究者交流を積極的・持続的に展開することにより、ひいては国際社会における熊本県立大学の存在価値の向上を目指す。

2 「多文化共生社会への貢献」
 わが国の外国人登録者数は、平成17年末に初めて200万人を突破し、過去最高を更新した。労働力人口の減少などの社会的背景を勘案すると、今後も全国的な外国人住民の増加が予想され、地域社会における多文化共生社会への対応が求められている。
 このような社会的背景に鑑み、「地域に生きる」教育機関として、地方自治体や企業、民間団体と連携しながら、多文化共生社会の構築に向け貢献していく


国際交流活動の基本項目

1 学生をめぐる国際化
(1) 留学生への支援体制の整備
 海外から優秀な人材を獲得し、本学の教育研究の充実や国際化に資する活動へと導くため、教育・生活両面からのサポート体制を整える。
 「留学してよかった」と思える大学を目指すことで、帰国後の宣伝効果が増し、さらなる優秀な留学生の獲得へとつながる好循環型の取り組みを行う。

(2) 協定校との交流活動の推進
 基本的に、協定校の数を増やしていくという量の拡大でなく、質の向上をめざした交流を図っていく。既存の交流プログラムをさらに充実・発展させながら継続することで、協定校と本学との交流を歴史的・伝統的なものへと高めていく。
新たな協定を締結する場合には、既存の協定校との交流に支障をきたすことのないよう綿密な相互理解を念頭においた配慮を常におこない、アジア・太平洋地域との交流を中心に発展させる。

(3) 国際感覚の育成
 地方においても多文化共生社会への移行が進むなか、国際性を身につけた人材が地域社会においてもますます求められてくる。
地元定着志向の強い本学生が、教養教育等の教育カリキュラムを通じ、あるいは「熊本で世界と向き合う」ことのできる様々な機会を通じて、国際感覚を培っていくための支援を行う。


2 学術研究をめぐる国際化
(1) 学術研究における国際貢献
 国際的に重要な課題、とりわけアジア・太平洋地域をめぐる諸問題について、各国の政府・企業・研究機関等との情報交換等を行うとともに、本学の得意とする研究分野を中心に、諸問題の解決へ向けた積極的な学術貢献を行う。

(2) 世界に通用する研究者の育成
 本学教員の海外研究者との交流や海外研修などを奨励し、より優れた国際的な人材の育成をはかることにより、学術研究における本学の国際競争力を強化し、知の拠点としての世界的な存在感を高めていく。


3 地域をめぐる国際化
(1) 地域に開かれた国際交流拠点の形成
 「地域に生き、世界に伸びる」というスローガンを掲げる本学としては、地域の国際化のけん引役としての社会貢献機能を発揮するため、地域住民が広く参加・活用可能な国際交流拠点としての存在感を高めていく。

(2) 地域と連携した多文化共生社会への貢献
 今後予想される外国人住民の増加に伴い、官民一体となった多文化共生の地域づくりへの取り組みが求められる中、地域の多文化共生社会へのよりスムーズな移行へ貢献するべく、大学としての特性やノウハウを活かしながら、地域住民や地元企業等と連携を図っていく。




担当

事務局 学生支援課