開講所属全学共通
時間割コード12910101
授業科目名国際協力論
授業科目名(英文)
科目区分社会と世界
担当教員木下 俊和
開講年次1年生
学期・曜日・時限前期 月曜日 3時限
単位数2


概要
グローバル化が深化する現在、今なお貧困や飢餓に苦しむ人々が生活する地域が存在している。その原因は、環境問題、紛争・戦争、開発の遅れ、ガバナンス、援助の失敗など様々な問題が挙げられる。
本講義では、開発途上国、貧困、開発といった国際協力に関わる基礎的な情報を踏まえて、国際社会が取り組む国際協力の概要、日本が取り組む国際協力の概要、新たな国際協力の形態について学び、国際協力の必要性と問題点について認識したうえで、国際協力の是非について、受講者自身が考え、議論する。受講者の人数によるが、可能な範囲でワーク形式、または、ディスカッションを行う。
到達目標
開発途上国の現状とこれまで行われてきた国際協力活動の実態を認識した上で、どのような問題・課題があり、それらに対してどのような取り組みが行われているのかを理解した上で、国際協力活動の是非、または、国際協力活動の必要性等、受講者自身が考え、意見を述べられるようになる。
履修上の注意
本講義では、レクチャー、および小グループによるディスカッション等のワークショップを行う。また、講義内容について理解を自身で深めるため2回または、3回程度のレポートの提出を課す。

15回の講義中、3分の2以上の出席がない者に対しては、定期試験を受けさせない。但し、事前に正当な理由をもって欠席の連絡、申し出を受けた者については出席扱いとする。但し、講師が用意する講義資料を次講義の際に必ず受け取り、自習することとする。
授業計画
1. 講義概要の説明、開発途上国の現状 

2. 貧困と開発
   貧困状態とはどういう状態を意味するのか、開発とは何をするものか。

3. 国際協力の概要としくみ 
   国際協力の定義、国際協力のプレイヤーについて。
   
4. 国際協力の変遷:①戦後復興期から1970年代
   国際協力のはじまりとアプローチの変遷。
   近代化=工業化アプローチ、ベーシックヒューマンニーズのアプローチについて。

5. 国際協力の変遷:②1980年代から1990年代
   持続可能な開発アプローチと新構造主義アプローチ、人間開発アプローチについて。
   経済中心の開発から人間中心の開発へ。

6. 国際協力の変遷:③2000年代以降
   ミレニアム開発目標から持続可能な開発目標へ。
   新たな国際協力アプローチの潮流=ビジネスによる国際協力

7. 日本の国際協力①
   日本の国際協力活動の始まりととODA大綱について
   日本の安全保障とPKO活動。

8. 日本の国際協力②
   JICAの国際協力概要(技術援助、資金援助、市民参加協力、国際緊急援助隊)について。

9. 日本の国際協力③
   青年海外協力隊の概要と活動について。

10. 日本の国際協力④
    技術プロジェクトの概要と活動について。

11. 日本の国際協力⑤
    NGOの国際協力、民間連携協力について。

12. 国際協力の問題点 
国際協力は途上国の発展に役立っているのか。 

13. 国際協力ワークショップ①議論
    開発の是非について。

14. 国際協力ワークショップ②発表
    開発の是非について。
  
   ※13回、14回のワークショップの内容は、受講者の人数、教室の状況によって変更する
    場合がある。

15. 講義のまとめ
予習・復習
について
第1回目の講義の際には、「国際協力」という言葉から連想される言葉、または、イメージを5つ考え、ノートに記載するなりして持ってくること。
第2回目以降は、前授業の際に次回講義の内容について伝えるので、その内容について自身で調べておくこと。
また、15回の講義の節目にレポートの提出を課します。レポートの課題は、その都度発表する。
使用教材
講師が作成した資料を配付する。
参考文献
稲田十一、下村恭民、辻一人、深川由起子、2009年、『国際協力 その新しい潮流 新版』、有 
  斐閣選書。
内海成治編、『国際協力論を学ぶ人のために』、2005年、世界思想社。
高橋和志、山形辰史編著、2010年、『国際協力ってなんだろう』、岩波ジュニア新書。
友松篤信・桂井宏一郎 編著、『実践ガイド 国際協力論』、2010年、古今書院。
北野収、『国際協力の誕生』、2011年、創成社。
西垣 昭・下村恭民・辻一人、『開発援助の経済学 「共生の世界」と日本のODA [第四版]』、有
  斐閣 2009
国際開発ジャーナル社、『国際協力用語集 第3版』、2004年。
単位認定
の方法
定期試験(80%)、レポート(20%)

レポートの提出 2または、3回(1,000字から2,000字程度または、A4サイズ2枚程度)
 レポートのテーマは、「開発途上国と貧困」、「国際協力の概要」、「国際協力の是非」などにつ
 いてのものとし、講義終了後に発表する。
成績評価基準
開発途上国の現状と問題について理解し、それを踏まえて国際協力の概要とその状況について捉え、国際協力に対する自身の意見、または、賛否をその理由とともに説明できることを評価の基準とする。
その他1
その他2
参考URL