開講所属文学部
時間割コード33000101
授業科目名文学研究への招待
授業科目名(英文)Fundamentals of Literary Studies
科目区分人文基礎
担当教員難波 美和子
開講年次2年生
学期・曜日・時限前期 火曜日 1時限
単位数2


概要
人文基礎科目は「文学」「言語」「哲学」「歴史」の4科目からなり、人文学を学ぶ学生が専門にかかわりなく共通に身に着けておくべき素養を学ぶための科目である。人文学が対象とする領域を理解し、思索し、研究するための学識を身に着ける。
人文基礎「文学」では、人文科学という領域を踏まえて、言語表現に関する多面的な問題をとりあげる。人間の文化における言葉の芸術の広がりを視野に収め、「文学」を考える手がかりとする。
人間は「ことば」によって周りのことやお互いを認識し、自分を表現する。また、ほとんどの文化には、歌や物語があることが知られている。この授業では、人間の文化の中で歌や語りが果たしてきた役割を探り、文学と諸学とのつながりを考える。そして、文字の導入が思考力と知識の蓄積に果たした役割について考え、「語り物」と「書かれた物」の違いを通して、物語の重要さを確認する。書くことによって思索や分析が精緻・複雑化する一方で、「文学」という領域が限定され、文学内部での多様化が進んできた。ことばと物語、文字と語りの歴史的展開を学ぶことにより、「文学」が包含する幅広く自由な世界を見渡すための基礎的な力を養うことを目指す。
到達目標
この講義は「文学」の意味に何らかの答えを求めるものではない。将来にわたって、「文学」の在り様や、言葉で表現することについて考えていくための基礎となる知識や視野を養うことを目標とする。ただし、授業で取り上げる内容、言葉と物語、書くことについての背景を知り、理解することを求める。
履修上の注意
・他の科目等で学習してきたことをよく思い出し、知識の有機的なつながりについて考察すること。
・提示した資料について、より広く、自主的に学習すること。
・全授業回数の三分の二以上に出席し、課題を提出すること。
授業計画
1 文学という概念について  
2 声と言葉
3 物語のはじまり
4 神話とは何か(1)  
5 神話とは何か(2)  
6 口承の世界(1)
7 口承の世界(2)
8 文字の登場・書くこと
9 文学の想像力
10 古典を読む(1)
11 古典を読む(2)
12 古典を読む(3)
13 歴史と文学  
14 科学と文学
15 文学という領域を再考する
(都合により、予定を変更することがある)
予習・復習
について
指示された資料をよく読むこと。課題は必ず提出する。積極的に関連する領域について関心を持つこと。
使用教材
 授業中に資料を配布する。
参考文献
M.フーコー『言葉と物』(新潮社)
T.イーグルトン『文学とは何か』(岩波書店)
G.ジュネット『物語のディスクール』(水声社)、
E.サイード『オリエンタリズム』(平凡社)
F.フローデル『文明の文法1・2』(みすず書房)
C.レヴィ=ストロース『野生の思考』(みすず書房)
ほか、授業中に適宜指示する。

単位認定
の方法
1 課題提出(4回)(20%)
2 期末試験(80%)
成績評価基準
・授業内容を理解し、知識を自分のものにしていること。
・授業内容について、自分自身で考え、調べていること。
・自分の考えを文章で表現できること。
その他1
その他2
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