開講所属文学部
時間割コード33181101
授業科目名古典文化研究I
授業科目名(英文)Research on Classical Japanese Culture I
科目区分関連分野
担当教員徳岡 涼
開講年次2年生
学期・曜日・時限前期 金曜日 3時限
単位数2


概要
 古典文学を紐解くと、ほとんど全ての物語や日記に、和歌が詠まれていることは周知でしょう。
 これまで、「百人一首」を暗誦することや、「万葉集」「古今集」「新古今集」の代表和歌を学ぶということはあっても、あるいは、枕詞や縁語、序詞、掛詞や、折句、本歌取りなどと、一通りの表現方法は、学んできても、そこでとまっていませんか?
 日常生活を送る中で、この歌が、この景色にぴったりだ、とか、この歌を支えに生きる意味を考えてみる、とか、恋愛が上手く行かないとき(恋歌は、上手く行かない歌が殆どです)共感できる歌が、皆さんのなかに一体どれくらい蓄えられていますか?
 この講義では、四季の歌・恋の歌を、景物ごとに読み解き、その和歌史をたどりたいと思います。そして、卓抜な贈答歌を、私家集や日記などの中から採りあげ、どこが卓抜なのか考えることを目的にします。
到達目標
 和歌のルール(枕詞、縁語、序詞、掛詞など)を、理解することを求めます。こと、「掛詞」に気づかないと、何を伝えたいのか分からないので重要です。
 また、基本的な文法事項も理解した上で、歌の意味がとらえられるようになって下さい。
 和歌における季節ごとのモチーフを知り、動植物や自然に関心を持って、具体的にその像を思い浮かべることが出来るようになること。

 そして、好きな歌を見つけて、自分の中に蓄えることを求めたいと思います。
 
履修上の注意
特になし
授業計画
1時間目 古代から王朝和歌への和歌史の概観

2時間目 和歌のルールについて

3時間目 春・梅と鶯の歌 

4時間目 春・桜の歌 春霞の歌

5時間目 春・藤の歌 山吹の歌など

6時間目 夏・時鳥、橘、卯の花の歌から、多様な夏の景物へ

7時間目 秋・秋風の歌 七夕の歌

8時間目 秋・夕暮れの歌 月の歌 

9時間目 秋・紅葉の歌 菊の歌など 

10時間目 冬・雪と氷の歌から、多様な冬の景物へ

11時間目 恋・涙の色と涙川の歌

12時間目 恋・夢の歌と恋死の歌

13時間目 恋・枕と手枕、床の歌

14時間目 恋・鶏の鳴き声、後朝の歌

15時間目 人生の歌とまとめ
予習・復習
について
予習は、次回分くらいまでのプリント(テキスト)をお渡ししますので、目を通しておいて下さい。
復習は、和歌の解釈が多岐にわたる場合、整理しておいてください。
使用教材
プリントを配布します。
参考文献
・渡部泰明著『和歌とは何か』(岩波書店 2009)
・渡部泰明編『和歌のルール』(笠間書院 2014)
・鈴木健一著『古典詩歌入門』(岩波書店 2007)
・小林幸夫 品田悦一 鈴木健一 高田祐彦 錦仁 渡部泰明編『【うた】をよむ 三十一字の詩学』(三省堂 1997)
単位認定
の方法
・講義中のリアクション・ペーパー40%、学期末試験60%に、授業中の態度を加味して評価します。
成績評価基準
・リアクション・ペーパーでは、講義に沿って理解出来ているか否か(講義を聴き取り、それを、まとめることが出来ているかどうか)によって評価します。学期末試験では、更に、各人の考察の深まりもみたい思います。
その他1
その他2
参考URL