開講所属文学部
時間割コード33181201
授業科目名古典文化研究II
授業科目名(英文)Research on Classical Japanese Culture II
科目区分関連分野
担当教員徳岡 涼
開講年次2年生
学期・曜日・時限後期 金曜日 3時限
単位数2


概要
 「春はあけぼの」ではじまる、『枕草子』初段は、人口に膾炙した著名な一段です。さらに、定子とのやりとりが秀逸な「香爐峯の雪」の段など、これまでも数段は学んできたかと思います。
 しかし、その他の、清少納言の伝統を重んじつつも、清新な個性に根ざした随想章段や、あるいは、定子後宮における、清少納言と同時代公卿たちとの、丁々発止の秀句のやりとりをとどめる回想章段においても、生き生きとした一条朝の言語感覚が窺えます。
 当時の時代背景、あるいは、文学史的な位置づけを示しながら、ことに、回想章段を主軸に、その意味するところを講じます。
 また、多くの研究の集積がありますので、諸説対立するところなど、どの理解が相応しいか、掘り下げてゆきましょう。
到達目標
 『枕草子』を訳に頼りながらも楽しんで読めるようになることが第一目標です。
 そのためには、採りあげる章段の講読の段階で、概要をつかむこと。その上で、時代背景はもちろんのこと、影響を及ぼした文学について理解することが、求められます。更に、諸説整理しながら、読解を深めますので、その諸説をノートにまとめることが大事です。
 受講者自身が、それぞれの章段について、自分の言葉で説明が出来るようになって欲しいと思います。
履修上の注意
ビギナーズ・クラッシックス日本の古典『枕草子』清少納言・角川書店編などで、『枕草子』についておおまかな内容を押さえて講義に望むことを求めます。また、ビギナーズ・クラッシックスは、抄出されたものですので、全貌を押さえたい場合は、『枕草子 付現代語訳』上・下巻 石田穣二訳 (角川書店・角川文庫)など、もおすすめです。
授業計画
1時間 『枕草子』の書かれた時代背景

2時間 『枕草子』の書名について 伝本について

3時間 作者清少納言について

4時間 随想章段 初段(以下、三巻本『枕草子』(新日本古典文学大系)の段数で示す)33段 124段 174段

5時間 随想章段 171段 183段 186段 187段 208段 215段

6時間 回想章段 177段 280段 293段(回想章段は、ほぼ、時代順に採りあげます)

7時間 回想章段 20段 282段 78段

8時間 回想章段 98段 154段 136段

9時間 回想章段 136段後半 221段 96段 258段

10時間 回想章段 130段 129段 

11時間 回想章段 83段 102段

12時間 回想章段 6段 222段 258段

13時間 類想章段 26段 27段 39段 68段 286段

14時間 類想章段 286段 34段 248段 257段

15時間 まとめ  
予習・復習
について
予習は、『枕草子』のおおまかな内容を押さえること。復習は、毎時間の講義の中で、分からなかったことについて、訳本などで理解を深めておいてください。
使用教材
毎時間、テキストとしてプリントを配布。
参考文献
ビギナーズクラッシックス日本の古典『枕草子』清少納言・角川書店編(角川ソフィア文庫)

『枕草子 現代語訳付』石田穣二訳注 角川書店(角川文庫)

藤本宗利『枕草子研究』(笠間書院)

圷美奈子『新しい枕草子論 主題・手法・そして本文』(新典社)

古瀬雅義『枕草子章段構成論』(笠間書院)
単位認定
の方法
リアクションペーパー50%・学期末試験50%を、基本としますが、授業中の態度や取り組みも考慮します。
成績評価基準
リアクションペーパーは、5段階評価。筆記試験は、100点満点。
その他1
その他2
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