開講所属文学部
時間割コード33531201
授業科目名日本文化論II
授業科目名(英文)Japanese Culture Issues II
科目区分学部共通科目
担当教員徳岡 涼
開講年次2年生
学期・曜日・時限後期 木曜日 4時限
単位数2


概要
 日本人の平均寿命は、80代をこえ、100歳以上の人口も増えつつあります。しかし、古代の人々は、この世に生を受け、生きながらえることは大変困難でした。したがって、生まれた時から、節目節目にその生あることを祝ってきました。こと、『紫式部日記』には、敦成親王出生にともなう朝廷での人生の通過儀礼が事細かに記されています。現代の私たちの概念からは想像もつかないような行事の数々。
それらを、一緒に紐といてみましょう。もちろん、死を迎えるまでの儀礼を話します。
 
 後半は、日本文化論Ⅰの、平安京についての姉妹版ともいえる内容です。平安王朝の女性、男性装束について学びます。十二単とは、いったい いつ頃からつかわれはじめた名称なのでしょうか。身分によって場所によって多岐にわたる男性装束は細分化され、実際、非常に難しい。それを整理します。
染色のことなどについてもふれたいと思います。
到達目標
 各自が、これまでの自分自身の通過儀礼を振り返りながら、平安朝のそれと比較して、「生きる」ということについても考えられるようになってほしい。
 人生の最期は、皆さんにとって遠い話かもしれませんが、公家日記などから幼少期の死、生を全うした上での死についても講義しますので、先祖のことに思いを馳せることを望みます。
 
 女性装束、男性装束の身分ごと、場所柄ごとの一覧のレジュメを配布しますので、それを参照しながら、古典文学の一節を与えられたとき、どのような装束を身につけているのか、読み解けるようになってほしい。
履修上の注意
 日本文化論Ⅰとは、全く別の内容ですので、日本文化論Ⅰの履修は必須ではありません。
授業計画
 第1回  つわりと懐妊について

 第2回  『紫式部日記』にみられる産養について

 第3回  五十日の祝い、百日の祝い、着袴について

 第4回  婚姻について

 第5回  結婚生活について(『蜻蛉日記』を中心に)

 第6回  老年期の通過儀礼

 第7回  葬送について

 第8回  女性装束について 褻の装束(袿・小袿など)

 第9回  女性装束について 晴の装束(唐衣裳・物の具の装束)

 第10回 禁色、また、染色について
 
 第11回 男性装束について 褻の装束(狩衣・直衣)

 第12回 男性装束について 褻の装束(直衣布袴など)

 第13回 男性装束について 晴の装束(宿直装束・布袴)

 第14回 男性装束について 晴の装束(衣冠)

 第15回 日本文化論Ⅱの総括 
予習・復習
について
 配布するレジュメは、古典文学からの引用が多用されています。出典を明記してありますので、理解が行き届かなかったところは各自調べておくこと。
使用教材
 レジュメを配布します。
参考文献
 『源氏物語六條院の生活』五島邦治・風俗博物館編 (青幻舎)

 『ビジュアルワイド 平安大事典 図解で分かる『源氏物語』の世界』倉田実編 (朝日新聞出版)
単位認定
の方法
 2~3回の、リアクションペーパーと、学期末の試験とで評価します。両方とも持ち込み可ですが、
他人のノートのコピーは持ち込み不可とします。
成績評価基準
 リアクションペーパーと試験共々に記述です。求められている設問に関して適切な表現で、説明が出来ているかをみます。
その他1
その他2
参考URL