開講所属環境共生学部
時間割コード34312101
授業科目名地学II
授業科目名(英文)Geoscience II
科目区分基礎科目
担当教員下山 正一
開講年次3年生
学期・曜日・時限後期集中 その他 他
単位数2


概要
地学は人類の生活環境の基礎となる。この講義は「活発な地球」がテーマである。地球上層の諸現象を成立させている原因を考えるため、まず地球の形からはじまって、地球の自転と重力の影響について学ぶ。ついで、地球大気のなりたち、地表での太陽エネルギー収支や大気大循環の仕組み、大気と海水の動きを学ぶ。こうした地球のしくみに基づいて、人類活動と関係した地球環境問題を考える。
到達目標
地球の状態は常に活発に変化している。地学Ⅱは地球上層部の基礎知識から始まるが、地球環境や自然災害のメカニズムを理解できる幅広い教養をはぐくむことを目的にしている。
履修上の注意
テキストの、浜島書店「ニューステージ地学図表」を読んでおくこと。地学の内容は非常に広く深いので、単に講義を聞くだけでなく、関連項目の検索や関連の本を読むなど主体的に学んで欲しい。
授業計画
第1回 テーマ:地球の形と大きさ
 内容:地球は球形と考えてよいが、厳密には極半径が赤道半径より短い回転楕円体。更に厳密に見ると西洋梨形。地球を完全な球とみなすと、その半径が測定できる。
第2回 テーマ:重力と重力異常
 内容:地球上の物体には重力が働く。重力は引力と遠心力の合力である。ブーゲー異常はその地点の地下が標準的でない状態を表現している。
第3回 テーマ:地磁気と磁極
 内容:地球は大きな磁石である。地球の磁場を地磁気という。地磁気の要素、変化、原因について解説する。磁極と地理上の極は約11°ずれており、3つの極が存在する。
第4回 テーマ:地球の自転
 内容:球面上の座標の決め方は自転軸(地軸)を基準。自転の証拠はフーコー振り子の振動面の回転、転向力など。宇宙空間で地球の地軸方向が常に変化、天の北極の位置がずれる。
第5回 テーマ:大気圏の構造
 内容:大気圏は対流圏,成層圏,電離圏(中間圏,熱圏)、外圏に区別される。これらの区分の仕方と特徴を解説する。
第6回 テーマ:地球の熱収支
 内容:太陽放射エネルギーが地球に入力されるほぼ唯一の熱源。地球が地表で受け取る太陽放射エネルギーは大気圏外で受け取る量の半分。大気や海水の駆動力。地球の熱収支は釣り合っている。
第7回 テーマ:大気の大循環と惑星風系
 内容:惑星風(恒常風)の成立には気圧傾度による低気圧帯と高気圧帯の帯状分布と自転による転向力が関与している。大気の直接循環と間接循環を考える。
第8回 テーマ:風の吹き方、大気の流れ
 内容:より小スケールの風、季節風は夏と冬で風向が逆転。海陸風と山谷風は1日サイクルの風。地上と上空での風の吹きかたは異なる。地表では等圧線に斜めに吹くが上空では等圧線に平行に一定の速さで吹き続ける。これを地衡風という。
第9回 テーマ:大気中の水と降水
 内容:空気塊が上昇すると空気塊の温度が下がり、下降するときは温度が上がる。潜熱が問題。空気塊が飽和すると水蒸気は海塩粒子や土壌微粒子を核にして雲粒(水滴や氷晶)となり、雲粒が成長して雨粒や雪結晶になる。
第10回 テーマ:日本の四季と天気
 内容:日本は大陸東岸に位置,温帯季節風帯に属す。四季が明瞭,海洋性で年間を通じて多雨。南北に長い列島のため、東西・南北での気候・植生変化に富む。天気図から見た日本列島の四季の変化を解説する。
第11回 テーマ:水圏の構造
 内容:水圏のなり立ちについて解説する。地球上の水のほとんどが海洋に存在する。氷期のように、もし海洋から陸地に過剰に供給されている水が海洋に戻らず氷河となって陸地に蓄積すると、海水の体積が減るので海面が低下する。
第12回 テーマ:海水の性質と海流
 内容:海水の一般的性質、海流の成因を解説。風成循環と熱塩循環で生じた海洋大循環が世界の海域の熱バランスを保っている。もし海洋大循環が止まると大西洋の極域が寒冷化し、グリーランド氷床が拡大する。
第13回 テーマ:海の波と潮流
 内容:波の要素は波長,周期,速度,振動数,波高で表現する。風による波、津波、潮流のしくみや災害について説明する。
第14回 テーマ:地球環境の変化1
 内容:気候長期変動として氷期・間氷期サイクル、氷河性海面変動がある。気候短期変動として地球温暖化があげられる。温室効果ガスの増加で地上気温は100年間に約0.6℃の割合で上昇している。
第15回 テーマ:地球環境の変化2
 内容:地球環境の最近の変化、特にオゾン層の役割とオゾン層破壊、酸性雨とその原因、砂漠化について解説する。
予習・復習
について
シラバスの「授業計画」の内容を浜島書店「ニューステージ新地学図表」で予習の上、準備をして講義に望むこと。授業後に振り返って理解を深めること。
使用教材
講義は、毎回テキストにそって行う。液晶プロジェクターを使って各項目を説明する。
テキストには、浜島書店「ニューステージ新地学図表」(浜島書店)790円+税を用いるので購入して欲しい。このほかプリントを配布することがある。
参考文献
特になし
単位認定
の方法
講義後の小テスト(14回実施)と最終日総合テストの成績に応じて評価する。 
 小テスト:14%、最終日総合テスト:76%
成績評価基準
テスト結果と出席により評価する。特別な場合レポート点を加算することがある。
その他1
・地域志向科目
その他2
参考URL