開講所属環境共生学部
時間割コード34561501
授業科目名環境分析化学
授業科目名(英文)Environmental Analytical Chemistry
科目区分 物質環境関係科目
担当教員小林 淳
開講年次2年生
学期・曜日・時限前期 火曜日 2時限
単位数2


概要
産業活動および人の生活活動に伴い、多種多様な化学物質が開発、合成、生産、使用され、結果として環境中に広範囲に拡散されてきた。これらの化学物質のうち、人の健康や生態系に影響を及ぼすと考えられる物質について、環境中における存在およびその挙動、大気、土壌、水、食品あるいは生体試料などを対象とする分析方法を、抽出から検出に至る基本的な化学理論とともに理解する。
到達目標
人の健康や生態系に影響を及ぼすと考えられる化学物質を対象に、環境試料中からの抽出、精製、機器分析などに関する基本的な分析方法を理解する。
履修上の注意
講義の中で適宜、環境分析の基礎理論、応用例に関するレポートの提出を求める。
授業計画
第1回 環境分析化学の基礎
内 容:環境分析化学の概念および溶液の濃度、試薬の調整方法など基本的操作について説明する。
第2回 酸と塩基の化学平衡、錯生成平衡、沈殿平衡
内 容:酸、塩基の解離定数、水素イオン濃度、配位化合物の生成反応、錯体の安定度、沈殿生成平衡について学習する。
第3回 酸化還元平衡、分配平衡、イオン交換平衡
内 容:分析化学で汎用される酸化還元反応、液液抽出平衡、金属キレート化合物の抽出、イオン対抽出、イオン交換平衡の理論を学ぶ。
第4回 環境分析の制度、規格
内 容:地球環境問題の現状を学び、法律、国際規格等の制度も含め環境分析化学の果たす役割を認識する。
第5回 環境試料のサンプリング
内 容:大気、水質、土壌、生物試料の採取、保存、処理方法を概略する。
第6回 大気環境の分析(1)
内 容:地球大気と大気汚染について概説し、一般的な大気汚染物質の分析方法および存在レベルを理解する。
第7回 大気環境の分析(2)
内 容:大気中揮発性有機物質および酸性雨成分の採取方法、分析方法を学ぶとともに、実際の分析データをもとに発生源等を考察する。
第8回 水環境の分析(1)
内 容:環境水中主要成分の分析方法について、重量分析、容量分析、比色法を中心に概説する。
第9回 水環境の分析(2)
内 容:環境水中微量汚染物質の抽出方法、濃縮法、同定・定量方法について実例を示し、生態系に及ぼす影響評価法について概説する。
第10回 土壌環境の分析
内 容:土壌および底質試料の採取、前処理方法を概説し、有害物質の抽出・分離、定量方法について学習する。
第11回 環境分析における機器分析(1)
内 容:環境分析に応用される種々の機器分析法をその原理、応用例を紹介し、それぞれの方法の特徴等を理解する。
第12回 環境分析における機器分析(2)
内 容:金属元素の存在形態別分析法を概説する。
第13回 バイオロジカルモニタリング
内 容:生物を用いた環境モニタリング技術の応用例を概説する。
第14回 生態毒性評価試験
内 容:生物の生化学、生理学的レスポンスを利用する生態毒性評価試験の概要と実例を紹介する。
第15回 講義のまとめ
予習・復習
について
予習:各回の講義内容に関する書籍を通読しておくこと。復習:講義内容を振り返り、要点を整理しておくこと。
使用教材
配布資料
参考文献
Roger N. Reeve 著、Environmental Analysis, John Wiley & Sons, Chichester(1994)
合原ら、環境分析化学、三共出版(2004)
日本分析化学会編、現場で役立つ環境分析の基礎、オーム社(2006)
日本分析化学会編、現場で役立つ水質分析の基礎 化学物質のモニタリング手法、オーム社(2012)
単位認定
の方法
提出レポートおよび定期試験により評価する。評価は提出レポート30%、定期試験70%とする。
成績評価基準
環境試料中からの化学物質の抽出、精製、機器分析などに関する基礎的な分析方法を理解していること。
その他1
その他2
参考URL