開講所属環境共生学部
時間割コード34747201
授業科目名鉄骨構造学
授業科目名(英文)
科目区分 構造・材料関係科目
担当教員岡部 猛
開講年次3年生
学期・曜日・時限後期 火曜日 1時限
単位数2


概要
 鉄骨造建築は文字どおり鉄鋼でできています。鉄鋼は、工業製品であり品質のバラツキが極めて少ないので、造りたい構造物を計算どおりに設計できる理想的な建築構造材料です。鉄骨構造物の設計計算は、基本が単純ですから構造物の規模にかかわらず共通の手順で行えます。この授業では、鉄鋼の性質と鉄骨部材の性質を理解し、鉄骨構造物の構造設計法の基本を学びます。
到達目標
 鉄骨構造物を構成する部材およびそれらを繋ぐ接合部の設計ルールを習得し、構造設計大系の中の許容応力度設計ができるようになることを到達目標とします。
履修上の注意
 毎回の講義は必要不可欠な内容ばかりです。遅刻・欠席せずに全てを受講するように心がけて下さい。分からないことが出てきたら、遠慮せずに質問してください。計算を伴う演習も行いますので、計算機(できれば関数電卓)を各自用意してください。
授業計画
第1回 鉄と鋼
 鉄骨部材の素材の性質を概説します。
第2回 引張材の設計
 許容応力度設計法に基づく引張り材の設計を事例をとおして学びます。
第3回 座屈の理論
 軸圧縮力を受ける鋼部材に見られる特有の現象「曲げ座屈」について理論的解釈を講じます。
第4回 圧縮材の設計
 許容応力度設計法に基づく圧縮材の設計を事例をとおして学びます。
第5回 色々な座屈とその対処法
 座屈現象には「横座屈」、「局部座屈」や「曲げねじれ座屈」などがあります。これらの現象は構造設計としては起こさせないようにする必要があります。それらの対処法を講じます。
第6回 梁の設計
 許容応力度設計法に基づく曲げ材の設計を事例をとおして学びます。
第7回 柱の設計
 曲げと軸方向力を同時に受ける鋼部材の許容応力度設計法に基づく設計を事例をとおして学びます。
第8回 部材設計(演習)
 第7回までの内容について演習テストを行います。
第9回 耐震要素
 鉄骨建物の構造設計のための耐震設計法の要点を概説し、部材配置や部材の取り合わせについて講じます。
第10回 鋼材の接合方法
 鋼部材同士を接合する方法としてのボルト接合と溶接接合について概説します。
第11回 高力ボルト接合
 ボルト接合の中でも最も重要視される高力ボルト接合による摩擦接合の設計法を事例をとおして学びます。
第12回 溶接接合
 鉄骨骨組で多用される溶接接合の考え方を学び、「完全溶け込み溶接」,「部分溶け込み溶接」や「隅肉溶接」などによる設計を事例をとおして学びます。
第13回 接合部の設計
 部材の設計と接合部の設計の関係を踏まえた接合部設計法を講じます。
第14回 接合部パネルの設計
 鉄骨骨組の柱部材および梁部材の交差部にあたる接合部パネルの設計法につて講じます。
第15回 まとめ
 これまでの講義の要点をまとめます。
予習・復習
について
 予習よりも復習を重点的に行って下さい。これを怠ると授業で得られた知識の定着が難しいでしょう。そのためには、配布された資料や講義で取るノートを整理する習慣が必要です。
使用教材
「指定教科書」松井千秋編著:建築学構造シリーズ 建築鉄骨構造 改訂2版,オーム社,3200円
参考文献
日本建築学会:鋼構造設計規準-許容応力度設計法-,4800円
井上一朗・吹田啓一郎:建築鋼構造―その理論と設計―鹿島出版会,3500円
単位認定
の方法
演習(テスト)と定期試験を実施し、定期試験50%、レポート50%の割合で評価します。
成績評価基準
 鋼構造骨組の構造設計に関する用語の説明ができる能力、鋼構造部材や鋼接合部の設計計算の能力を演習と定期試験で成績評価します。
その他1
その他2
参考URL