開講所属環境共生学部
時間割コード34902901
授業科目名家族関係論
授業科目名(英文)
科目区分関連科目
担当教員八幡 彩子
開講年次2年生
学期・曜日・時限前期 木曜日 2時限
単位数2


概要
 これから自らのライフコースについて考える大学生が、家族の現状を理解し、これから家族とどのようにかかわっていくのかについて考えていくための授業をめざす。
 今年度は、乳幼児期、子ども期、青年期、壮年期、高齢期、というライフコースに従って、家族の生涯発達について概観するとともに、社会の変化とこれからの家族のあり方について展望する。
 
到達目標
本授業の到達目標は、
 1)家族関係や家族法について理解すること。
 2)現代における家族とそれをとりまく社会の変化の動向について理解すること。
 3)授業で学んだ基礎理論を用いて、身近な家族のライフコースの特性について聞き取り調査を行い、分析・考察ができること。
 の3点である。
履修上の注意
 中学校・高等学校家庭科の教員免許取得希望者のみならず、現代の家族について関心のある学生の皆さんの受講を歓迎する。
 新聞などで報じられる家族に関する情報を積極的に収集すること。それらは、本授業を進める上で、家族に関する生きた教材である。
 また、非常勤講師であるため、疑問点などについては授業中に質問すること。
 テキストの章末にある「学習課題」を授業後の学習に役立てること。
授業計画
第1回 家族関係学(論)を学ぶにあたって
 家族関係学(論)の学び方についてガイダンスを行う。さらに、さまざまな家族の定義を検討しながら、家族の基準と範囲ならびに家族の成立をめぐる諸説について考察し、家族関係学(論)を学ぶ意義を考える。

第2回 子どもの発達と家族
 子どもが生まれ育つ家族と社会を概観する。とくに、少子社会における子どもの発達の基盤としての「家族」のあり方と子どもを取り巻く環境の変化について考える。

第3回 子どもを取り巻く諸問題
 学校、家庭、日常生活における子どもを取り巻く諸問題について取り上げ、子どもへの支援のあり方を考える。

第4回 青年期の自立と親子関係
 青年期の発達課題と青年期の親子関係の実態を取り上げ、青年期の社会的自立に向けた現状と課題について考える。

第5回 妊娠・出産をめぐって
 妊娠・出産をめぐる問題として、人工受精、体外受精、代理母などの生殖技術の発達と親子関係をめぐる諸問題について考える。

第6回 配偶者の選択と結婚
 現代社会において、結婚が果たす役割および結婚に至る配偶者選択のメカニズムについて、社会学的な視点から考察する。さらに、現代日本の結婚をめぐる状況について検討する。また、法律の視点から、婚約の意味、結婚の成立条件と結婚成立後の夫婦関係、夫婦の財産関係について考える。

第7回 夫婦関係の諸相
 夫婦の役割構造、結婚満足度に影響を及ぼす夫婦間のコミュニケーションの意義、家族のライフステージの変化に伴う夫婦関係の調整のあり方など、夫婦関係の諸相を取り上げる。

第8回 離婚制度
 法的に認められた夫婦関係を解消することを離婚という。ここでは法律からみた離婚制度の概要、離婚の現状と動向、離婚理由や離婚率の変化、離婚後の家族の生活についてみていく。

第9回 子どもの発達と親子関係
 子どもの発達に関する理論として社会化理論と愛着理論を紹介する。さらに現代における親子関係の諸相として、父子関係、母子関係の現状について検討する。また、法律からみた親子関係について考察する。

第10回 ワーク・ライフ・バランス
 近年関心が高まっている「ワーク・ライフ・バランス」の観点から、仕事と家庭生活の両立のあり方を考える。

第11回 高齢者の介護
 親の介護への関わり、という観点から、高齢者介護のあり方、居住距離とケア、介護と仕事の両立等について考える。

第12回 高齢期の社会関係と生きがい
 高齢化の現状と生涯発達の観点から高齢期をとらえ直す。また、高齢者を取り巻く社会的ネットワークの変化から、高齢者へのサポートのあり方を考える。

第13回 介護保険制度
 要介護高齢者の動向と認知症・成年後見制度、介護保険制度の概要について理解する。

第14回 これからの家族
 家族モデルの消失時代における家族のあり方について考える。とくに、少子・高齢化の進展の中で、これからの家族を考える。

第15回 まとめ
予習・復習
について
(予習)授業前に予めテキストに目を通して授業に臨み、授業中に行うディスカッションで積極的に意見を述べるようにすること。
(復習①)授業後にテキスト章末の「学習課題」に取り組み、レポートを作成・提出すること。
(復習②)まとめのレポートを課す。授業内容をふまえた分析・考察ができるよう、授業後にきちんと復習を行って理解を深めるようにすること。また、授業中に紹介した参考文献も積極的に利用すること。
使用教材
(指定教科書)長津美代子・小澤千穂子(編著)『新しい家族関係学』建帛社(2014) 2,300円+税
参考文献
 湯沢雍彦『データで読む平成期の家族問題』朝日新聞出版(朝日選書)(2014)
 湯沢雍彦・宮本みち子『新版データで読む家族問題』日本放送出版協会(2008)
 槇石多希子ほか著『変化する社会と家族』建帛社(1998)
 岡堂哲雄編『家族心理学入門』(補訂版)培風館(1999)
 望月嵩著『家族社会学入門』培風館(1996)
  このほかの参考文献については、授業中に適宜指示する。
単位認定
の方法
 上記、本授業の到達目標の達成度について、レポート(70%)、授業中のディスカッションへの参加状況(30%)により判定する。
成績評価基準
なお、レポートの成績評価にあたっては、以下の観点から、それぞれA・B・Cの3段階で評価する。
(1)聞き取り調査を自分なりに試みるとともに、授業で学んだ基礎理論を用いて、調査結果を分析しているか。
(2)結婚のあり方はその後の家族のあり方にどのような影響を及ぼすのか、自らの聞き取り調査に基づき考察しているか。
(3)聞き取り調査を通して、時代や社会の変化と家族のあり方について、現代を生きる私たちの視点から何等かの知見を見いだしたか。
(4)レポートがわかりやすくまとめられたか。
その他1
その他2
参考URL