開講所属総合管理学部
時間割コード46304201
授業科目名パブリック・アドミニストレーション
授業科目名(英文)Public Administration
科目区分基幹科目群
担当教員井寺 美穂
開講年次2年生
学期・曜日・時限前期 木曜日 1時限
単位数2


概要
 「パブリック・アドミニストレーション」は、公私に共通の事象であるアドミニストレーション(総合管理)の公共領域を教育研究する科目です。
 現代社会において、公共領域には多くの解決すべき課題が存在します。それらの公共的課題を解決するために採用された行政システム、並びにその運用に携わる公務員集団の役割や行動を研究する学問が「パブリック・アドミニストレーション」です。
 本科目では、パブリック・アドミニストレーションに焦点を当て、そのなかで取り上げられる様々なテーマを紹介します。それらの様々なテーマを切り口としながら、行政に関連する概念や理論、課題等を理解することによって、行政の役割や機能を認識し、それらに対する関心を高めることを目指します。
到達目標
 この授業の到達目標は以下の通りです。
(1) 身近な行政の役割を認識し、行政に対する関心を高める。
(2) 行政が果たす役割について説明することができるようになる。
(3) パブリック・アドミニストレーションに関する概念や理論を理解し、それらを説明することができるようになる。
(4) 様々な行政課題に対する現在の対応策を知り、それらに対して自らの意見を論じることができるようになる。
履修上の注意
 パブリック関連の科目を学ぶ上で、基礎となる知識を習得する機会です。上記の到達目標を常に意識しながら、積極的な姿勢で真面目に受講して下さい。
 毎回、「コミュニケーションカード」を配布し、授業のなかで紹介したテーマに関する意見や感想、質問等を記入してもらいます。その他、カードは予習や復習のツールとしても利用します(カードへの記入方法は第1回講義で説明します)。カードを通して、積極的に授業に取り組む機会を作りたいと思います。
授業計画
第1回 テーマ:パブリック・アドミニストレーション入門
 「パブリック・アドミニストレーション」とはどのような学問領域であるか、行政とはどのような概念であるか等について学習します。その他、授業の概要や進め方を紹介します。
第2回 テーマ:政府体系の構造
 我が国はもちろんのこと、諸外国における政府体系の構造や政府間関係における事務や権限の分類について学習します。
第3回 テーマ:内閣制度
 内閣制度や日本国憲法における行政権の位置づけについて学習します。
第4回 テーマ:中央政府の行政組織
 様々な組織編成の手法や我が国における中央政府の機構について学習します。
第5回 テーマ:日本の公務員制度
 行政活動を担う公務員の任用、給与、分限、服務などを規律している制度について学習します。特に、中央政府の公務員制度に焦点をあてます。
第6回 テーマ:地方政府の組織・人事
 地方自治の理念や意義、地方政府の機構や人事制度について学習します。
第7回 テーマ:中央地方関係における事務権限、財源
 我が国における中央政府と地方政府の関係に焦点をあて、1990年代以降の地方分権改革における様々な取り組みについて学習します。
第8回 テーマ:政策過程
 政策が立案、決定、実施、評価されるプロセスについて学習します。
第9回 テーマ:政策評価 
 政策過程のなかでも、近年、特に重要視されている政策評価に焦点をあて、評価の主体や手法、実際について学習します。
第10回 テーマ:予算編成と会計検査
 予算の種類や編成過程、執行・決算時に行われる会計検査の意義や方法について学習します。
第11回 テーマ:行政管理と行政改革
 行政管理や改革の手法について学習します。特に、NPM型行政改革に焦点をあて、それらの手法や事例等を紹介します。
第12回 テーマ:行政統制・責任の枠組み 
 行政責任に関する概念や枠組みに関する理論等について学習します。
第13回 テーマ:行政倫理 
 官僚不祥事や組織腐敗を防止し、公務に対する国民の信頼を確保するための行政倫理制度について学習します。特に、公務員倫理に関する法令や内部告発制度について紹介します。
第14回 テーマ:官僚制 
 官僚制概念、特にマックス・ウェバーの官僚制論や官僚制の逆機能等について学習します。
第15回 テーマ:行政・行政学史 
 行政サービスの範囲の変遷や行政学の歴史について学習します。特に、日本行政学に大きな影響を与えたアメリカ行政学の歴史を紹介します。
予習・復習
について
≪予習について≫
 毎回、次回の講義内容に関する課題(プリントを配布)を出題します。その他、次回の講義内容と関連付けながら、新聞報道や雑誌記事等に注目するように心がけて下さい。

≪復習について≫
 毎回、当日の講義内容に関する課題(プリントを配布)を出題します。また、学期の半ば頃に中間テストを行う予定です。必ず授業時に配布されたプリントや資料等を利用しながら、事後学習を行って下さい。
使用教材
 特定の教科書は使用しません。毎回、授業内容に関するプリント(講義ノート)を配布する予定です。                                     
参考文献
『行政学』、真渕勝、有斐閣、2009年(\4,104)
『よくわかる行政学』、村上弘・佐藤満(編)、ミネルヴァ書房、2009年(\3,024)
『行政学教科書』、村松岐夫、有斐閣、2001年(\2,700)
『行政学(新版)』、西尾勝、有斐閣、2001年(\3,348)
『行政学』、曽我謙悟、有斐閣、2013年(\2,916)
※その他、適時、授業中に紹介します。
単位認定
の方法
 本講義の評価対象となるものは、定期試験、平常点(受講意欲・態度、課題の提出状況)、中間テスト、自主レポートの4項目です。基本的評価の対象は、定期試験(80%)と平常点(20%)です。中間テストおよび自主レポートは、プラス評価(各10点)します。
 基本的評価とその他の総計が100点を超えた場合は100点として扱います。
成績評価基準
≪定期試験(80%)≫
 筆記試験を実施します。出題した各設問を通して、どの程度まで到達目標に達しているかどうかを「正しく理解しているか」、「習得した知識を活かして判断・思考しているか」などの様々な観点から総合的に評価します。

≪平常点(受講意欲・態度、課題の提出状況)(20%)≫
 毎回、予習・復習欄が設けられた「コミュニケーションカード」を配布します。予習・復習の取組状況やカードへの記入内容等から総合的に評価します。また、授業中の私語等に関して注意を受けた場合、マイナス評価します。

≪中間テスト(+10点)≫
 テスト実施日までにおける授業内容の理解度に応じて10点満点で評価します。評価の観点は定期試験と同様です。

≪自主レポート(+10点)≫
 テーマ設定の適切性や独創性、論理構成、考察力などの観点から総合的に評価します。10点満点で評価します。
その他1
地域志向科目
その他2
参考URL