開講所属アドミニストレーション研究科博士前期課程アドミニストレーシ
時間割コード840601
授業科目名地域社会論特殊講義
授業科目名(英文)
科目区分看護管理コース
担当教員三田 知実
開講年次1年生
学期・曜日・時限後期 水曜日 6時限
単位数2


概要
本科目の目的は次の2つである。ひとつめは、前期課程に進学し修士論文を執筆するための研究技法と、都市と地域の社会学の基礎強化を図るという目的である。ふたつめの目的は、履修者の研究内容に近い研究の動向を紹介し、都市と地域の事例研究の理解を深めてゆくことである。       
理論研究と事例研究のレビューと理解をとおして、都市と地域の社会学に関する基礎強化を達成できる。また論文の構造を強化し、論文内容を深める契機として本科目は位置づけられる。
到達目標
本科目の到達目標は、①都市社会学の基礎知識を詳細に説明できる力を身につけること。②英語圏における最新の都市社会学の研究動向も把握すること。③先行研究の整理方法と、研究の学術的位置づけを見出す技法を身につけること。以上の3点が本科目の到達目標である。
履修上の注意
大学院博士前期課程の目標は、いうまでもなく質の高い修士論文を完成させることである。そのためには、先行研究のレビューと調査を徹底的に行う必要がある。本科目は、1920年代に生まれたシカゴ都市社会学から最新の地域研究の動向まで包括的に理解するための内容により構成されている。とくに都市社会学の理論を用いながら、独創的な地域研究を行う院生には、この科目を履修することを強く推奨する。
授業計画
Ⅰ古典的都市社会学の基礎強化                                         
第1回 イントロダクション―都市と地域の社会学を専門とするための要件について説明する     
第2回 都市と地域の社会学の源流――ジンメル「大都市と精神生活」とロバート・E・パーク「都市」 
第3回 1920年代のシカゴと都市社会学―パーク、ルイス・ワース、アーネスト・バージェスとその弟子たち           
第4回 1940年代以降のアメリカ都市社会学―ホワイト「ストリート・コーナー・ソサイエティ」ガンズ「都市の村人たち」        
第5回 1970年代のヨーロッパ新都市社会学―マニュエル・カステルの研究を理解する         
第6回 1970年代アメリカ都市社会学における革新的理論の登場―アーバニズムの下位文化理論 
Ⅱ 現代都市社会学の理論と動向                                         
第7回 脱工業化・グローバリゼーションと都市社会学―先進国諸都市の衰退と再成長        
第8回 グローバル・シティ―先進国都市におけるモノの生産から知識の生産へのシフト        
第9回 創造都市――創造的知識生産が都市地域の再成長をもたらす                  
第10回 アメリカ都市研究の最新動向―シャロン・ズーキンやリチャード・ロイドの都市文化生産研究
第11回 ヨーロッパ都市研究の動向―ローラ・ボヴォーネによるミラノのファッショナブル街区に関する研究                     
Ⅲ先行研究を通じて自らの研究の意義を考え、研究を進める                
第12回 都市と地域の社会学を自らの研究と結び付ける(1)―理論を包括的に説明する技法    
第13回 都市と地域の社会学を自らの研究と結び付ける(2)―自らの調査対象地がどの研究と関係が強いか?              
第14回 都市地域研究としての学術的意義を見出す技法―経験的知見から理論的知見を生み出す技法               
第15回 都市地域研究を結実させる技法―研究の目的・研究方法・事例記述(分析)・考察・結論の展開方法
予習・復習
について
都市と地域の社会学の基礎強化を図りながら、考えを深めるゼミ形式の科目である。そのため、履修者各自が文献を購入し、予習・復習として、授業時間外に読むことが求められる。復習では、文献のエッセンスを概要的にまとめたノートの作成を推奨する(提出義務はない)。また各回の授業内容は、前半が担当者によるレクチャーで、後半が履修者との質疑応答(ゼミ形式)となる。第12回以降は、履修者によるオリジナル研究報告とディスカッションを通じて、都市と地域社会学に対する理解を深める。本科目は、アドミニストレーション研究科博士前期課程の学生向けの授業内容である。履修者には、文献講読、研究報告とディスカッションへの積極的参加を求める。
使用教材
本科目「地域社会論特殊講義」では、担当者作成の講義レジュメを、事前に配布します。また、履修者が必ず読むべき文献リストについては、授業内で配布します。なお、随時文献紹介を行うため、授業時間外に研究のための文献講読を行ってください。授業内で紹介してほしい研究領域があるばあい、事前に担当者に相談してください。必要に応じて対応します。なお学部学生のときに都市社会学や地域研究に触れていない履修者は、下記2件の教科書を読み、基礎を強化してください。                       
参考文献
(基礎から学ぶ場合)町村敬志・西澤晃彦, 2000『都市の社会学―社会がかたちをあらわすとき』有斐閣アルマ. ISBN-13/978-4641121034 ¥2,592
(基礎強化を図る)松本康編著, 2014, 『都市社会学・入門』有斐閣アルマ. ISBN-13/ 978-4641220157/ ¥2,160  
単位認定
の方法
以下3点の組み合わせによる評価を行い、一定の基準をクリアした履修者に単位認定を行う。    
(1)レポート(指定文献の要旨を作成)・・・40%                                 
(2)オリジナル研究報告(第12回以降)・・・40%                                
(3)ディスカッションへの参加度・・・20%。                                                                                                 
成績評価基準
成績評価の基準は、以下の3点である。  
(1)レポート(指定文献の要旨を作成)・・・自らの批判的考察と分けながら、文献の要旨を適切にまとめられるか                                                    
(2)オリジナル研究報告(第12回以降)・・・戦略的に修士論文構想と結び付けながら、学術的意義のある研究報告を行うことができるか                                         
(3)ディスカッションへの参加度・・・講義内容に関する質問や意見、他者の研究報告に対して、意義深い質問やコメントを提示できるか   
その他1
大学院生の研究相談も随時受け付けています。授業終了後にお知らせください。オリジナル研究報告の時間を別途設定します。
その他2
参考URL