開講所属アドミニストレーション研究科博士前期課程アドミニストレーシ
時間割コード852201
授業科目名情報社会論特殊講義
授業科目名(英文)
科目区分情報管理コース
担当教員津曲 隆
開講年次1年生
学期・曜日・時限前期 月曜日 2時限
単位数2


概要
情報社会とは、1960年代に発表された梅棹忠夫による「情報産業論」なる論文そして林雄二郎の著書「情報化社会」を契機に定着してきた用語である。エネルギーとモノを主体とするこれまでの農業社会や工業社会から、情報が社会の中心となる情報社会へとパラダイムシフトしてきていることは感覚的に理解できるようになった。この感覚は、コンピュータの影響が大きいが、しかし大型コンピュータそしてその後のスタンドアロンの小型コンピュータが中心だった時代はそこまではなかった。ところが、e-Japan戦略によって社会のブロードバンド化が進展する中でそれが一変した。ブロードバンドによって普通の市民がネットワークに接続されたことが決定的だった。この変化によって従来の市民像が揺らぎ始めている。公文俊平は出現しつつある新しい市民を従来の市民と区別するために智民と呼ぶことを提唱している(智民が活動する社会は情報社会からひとつ脱皮した知識社会とも呼ぶ)。情報社会とは智民の活動する場となる。本講義では、このような社会構造のパラダイム変化とこれと共に相即的に変化する市民像など情報社会の本質的特徴を掴むことを目的とする。
到達目標
情報社会の推移が理解できるようになること、また情報社会における新しい価値のあり方が理解できるようになることを目標とする。
履修上の注意
特になし
授業計画
 梅棹あるいは林の原著論文に触れながら、近年の情報社会論の文献(公文俊平「情報社会のいま」)を受講者と一緒に読んでいく予定である。さらに、現代、高度の発展してきた情報産業についての問題についてのテキストも読んでいく予定である。

1.ガイダンス

2.社会をみる2つの視点

3.文明と文化をもとに社会を分類する

4.近代社会のひとつの進化局面としての情報社会

5.社会をみるためのモデル:S字波

6.近代化の三大局面

7.近代化の様々な小局面

8.衆智としての通識~ブログとツイート

9.社会知、ソーシャルグラフ、ソーシャルメディア

10.情報社会の文化寛容

11.サイバーアクティビストの出現

12.サイバーアクティビズムの分化と群衆化

13.日本の情報化のいま

14.総合討論

15.まとめ
予習・復習
について
講義は履修者の報告と質疑というスタイルである。事前にテキストをしっかりと読んでこないと講義に参加できない。
使用教材
公文俊平『情報社会のいま~新しい智民たちへ~』NTT出版、2011年。
参考文献
適宜紹介する。
単位認定
の方法
受講態度(講義におけるディスカッション)とレポートによる。
成績評価基準
情報社会の本質の理解の程度に応じて評価する。
その他1
その他2
参考URL