開講所属文学研究科博士前期課程日本語日本文学専攻
時間割コード860791
授業科目名日本語学史特殊講義
授業科目名(英文)
科目区分博士前期課程
担当教員米谷 隆史
開講年次1年生
学期・曜日・時限後期 水曜日 6時限
単位数2


概要
 江戸時代中期に多数刊行された節用集諸本のうち、特に「ひく」(ウ段の長音)「はねる」(撥音)「にごる」(濁音)「すむ」(清音)のような特殊音節の有無により分類を施すものを選び、それらの編纂が、いかなる日本語学的知見をもとにしているかを明らかにしていく。
到達目標
 江戸期の通俗辞書の編纂に当時の日本語学研究の知見が反映していることを理解すること、また、その理解を踏まえて、これらの辞書を日本語学史及び日本語史の研究資料として用いるための新たな視点を獲得することを目的とする。
履修上の注意
・変体仮名の基礎的な読解能力を必要とする。
・前期に開講される日本語学特殊講義Ⅴの内容を理解していることが望ましい。
授業計画
 下記の予定で進める。基本的には講義形式で進めるが、6,9,10,11,14の5回は受講生による調査報告を中心とする。
 1)18世紀中期の節用集
 2)18世紀後期から19世紀前半の節用集
 3)18世紀の音韻・仮名遣史研究の成果1-本居宣長まで
 4)18世紀の音韻・仮名遣史研究の成果2-本居宣長以降
 5)18世紀節用集の序文・跋文の読解1-早引節用集
 6)18世紀節用集の序文・跋文の読解2-早引節用集以外
 7)18世紀節用集の序文・跋文に反映した同時代の日本語学研究の知見
 8)18世紀節用集の分類と日本語学研究
 9)18世紀節用集の掲出語形における清濁引撥1-『連城節用夜光珠』を中心に
 10)18世紀節用集の掲出語形における清濁引撥2-『急用間合即座引』を中心に
 11)18世紀節用集の掲出語形における清濁引撥3-『大成正字通』を中心に
 12)7~9回の調査対象3本の相違
 13)18世紀節用集の掲出語形位置づけのために
 14)『日葡辞書』や『和英語林集成』の掲出語形との比較
 15)調査報告のまとめ
予習・復習
について
 予習として、節用集や当時の音韻研究書・仮名遣書を対象にした調査を課すことがあるので、適切に取り組むこと。
使用教材
必要に応じて複写や電子データにて配布する。
参考文献
授業の中で適宜に指示する。
単位認定
の方法
 到達目標の達成状況を、講義時の発言内容2割、調査報告の内容4割、提出レポートの内容4割、の割合で評価して判断する。
成績評価基準
 同時代の日本語史研究の動向を踏まえて、対象とする節用集の序跋や分類、掲出語形の様相を適切に理解していることを以て合格の最低ライン(60点)とし、発展的に設定される問題の発掘とその分析の水準に拠って加点分を判断する。
その他1
その他2
参考URL