開講所属文学研究科博士前期課程日本語日本文学専攻
時間割コード868301
授業科目名日本語学特別演習III-2
授業科目名(英文)Special Seminar in Japanese Linguistics III-2
科目区分博士前期課程
担当教員米谷 隆史
開講年次1年生
学期・曜日・時限後期 木曜日 2時限
単位数2


概要
 語彙や文字表記の史的研究に関わる論考の内容を検討し、修士論文を作成する上で直接の先行研究となる論考の到達点を日本語史研究全体の中に位置づけていく。また、先行研究に対する批判を行うための用例の収集法や立論のあり方を具体的に学ぶ。
到達目標
 修士論文の作成に向けた自らの調査研究がいかなる面で先行研究を塗り替えているのか、また、それは語学研究の中でどのような意義があるのかを客観的に捉えること、及び、自らの新見を文章や口頭発表で十分に表現できるようになることを目的とする。
履修上の注意
 調査結果を効果的に説明する方策を常に考えておくこと。
授業計画
第1回から第15回
 修士論文のテーマに合わせて、関連する論考の精読とその論考の到達点と課題の指摘を、教員と受講者が交互に行っていく。特に、修士論文と直接関係する論考のみならず、文章語研究の意義について広い視点から考察した論考をも取り上げることとする。また、各受講生は隔週で修士論文に関する調査研究の進捗状況を報告することとし、論述の精度を高めるための方策を受講生全員で検討していく。

 受講生が対象とするテーマによって取り扱う論考や資料は異なるが、現在のところ下記のように計画をしている。
 1)表記と文体の関連を対象とする研究論考の精読1-「有年申文」を中心に
 2)表記と文体の関連を対象とする研究論考の精読2 -『今昔物語集』を中心に
 3)表記と文体の関連を対象とする研究論考の精読3 -鎌倉期仏教資料を中心に
 4)表記研究資料の資料性の再検討1 -字彙系画引字書を中心に
 5)表記研究資料の資料性の再検討2 -玉篇系画引字書を中心に
 6)表記研究資料の資料性の再検討3 -海篇系画引字書を中心に
 7)表記研究資料の資料性の再検討4 -正字通・康煕字典系画引字書を中心に
 8)語彙と文体の関連を対象とする研究論考の精読1- 近世前期の往来物を中心に
 9)語彙と文体の関連を対象とする研究論考の精読2 -近世後期の往来物を中心に
 10)語彙と文体の関連を対象とする研究論考の精読3 -女子用往来物を中心に
 11)語彙研究資料の資料性の再検討1 -キリシタン資料口語文献を中心に
 12)語彙研究資料の資料性の再検討2 -キリシタン資料文語文献を中心に
 13)語彙研究資料の資料性の再検討3 -近世前期仮名法語を中心に
 14)語彙研究資料の資料性の再検討4 -近世中期真宗談義本を中心に
 15)語彙表記研究の課題とその解決事例
   (受講生各自の事例報告) 
予習・復習
について
 授業で対象とする論考は1週間以上前に配布する。精読の上、授業に臨むこと。
使用教材
 必要なものを複写で配布する。
参考文献
『語彙史』安部清哉他(岩波書店)
『日本語史のインタフェース』金水敏他(岩波書店)
『古記録資料の国語学的研究』堀畑正臣(清文堂)
『平安時代古記録の国語学的研究』峰岸明(東京大学出版会)
『国語語彙の歴史的研究』佐藤喜代治
単位認定
の方法
 到達目標の達成状況について、通常講義時の発言等を3割、各々の発表の内容を4割、最終レポートの内容を3割の割合で評価し、成績とする。
成績評価基準
用例に基づく調査と分析の結果に先行研究を乗り越える有意義な点が存すること以て合格の最低ラインとし、立論の明確さ、発表資料構成の工夫、発展的に設定される問題に対する見通しの確かさ、以上3点の水準に拠って加点分を判断する。
その他1
その他2
参考URL