開講所属文学研究科博士前期課程日本語日本文学専攻
時間割コード869011
授業科目名日本語学特殊講義Ⅴ
授業科目名(英文)
科目区分博士前期課程
担当教員米谷 隆史
開講年次1年生
学期・曜日・時限前期 火曜日 2時限
単位数2


概要
室町中期から江戸中期までの間に書写・刊行された節用集・色葉集・和名集諸本各々の形式や所収語の変遷を確認する。その上で、各々の辞書がいかなる言語生活上の要請に応えてきたのかを明らかにしていく。
到達目標
 室町期までの「古辞書」と称される辞書類は、ほとんどが教養層の文事に資する書物として編纂されている。そうした辞書類が次第に通俗的な性格を帯びてくるのが室町末から江戸中期である。各古辞書の成立背景や相互の系統関係を念頭に、どのような面に通俗性を見ることができるのかを、具体的な事例から指摘できるようになることを目標とする。
履修上の注意
・基本的な変体仮名の読解力を必要とする。
・書物を丁寧に扱うこと。
授業計画
各回の予定は下記の通りである。
1)単字辞書の歴史1-『篆隷万象名義』から『新撰字鏡』
2)単字辞書の歴史2-『類聚名義抄』の展開
3)意義分類体辞書と色葉分類体辞書の歴史1-『和名類聚抄』
4)意義分類体辞書と色葉分類体辞書の歴史2-『色葉字類抄』
5)『聚分韻略』の成立と刊行
6)古本節用集の諸本とその性格1-伊勢本諸本の特徴
7)古本節用集の諸本とその性格2-印度本諸本の特徴
8)『易林本節用集』をめぐる諸問題
9)古本節用集新出伝本の位置づけ1-諫早文庫本
10)古本節用集新出伝本の位置づけ2-稲葉家本
11)真草二行節用集の諸本とその性格
12)『合類節用集』とその後継書
13)『字尽』の諸本とその性格
14)元禄期の節用集と往来物
15)全体のまとめ

研究の進捗状況や学生の理解や関心の度合いに応じて、上記を若干変更することがある。また、各辞書の典拠や系統関係に関する調査とその発表を適宜に課す。
予習・復習
について
各回の配付資料には、次回までに必ず目を通しておくこと。
使用教材
適宜コピーにて配布する。
参考文献
『古本節用集の研究』上田万年他(勉誠社)
『古辞書の研究』川瀬一馬(雄松堂出版)
『中世辞書論考』安田章(清文堂)
『国語語彙史研究』前田富祺(明治書院)
 他、適宜、授業中に指示する。
単位認定
の方法
授業への参加状況を60%、学期末提出のレポートの内容を40%として評価する。
成績評価基準
各辞書類に見られる独自の増補改編を具体的に指摘できること、その増補改編が有する辞書史上の意義を理解していること、の2点を評価基準とする。
その他1
その他2
参考URL