開講所属文学研究科博士前期課程英語英米文学専攻
時間割コード876592
授業科目名言語文化特殊講義III(英文)
授業科目名(英文)
科目区分博士前期課程
担当教員砂野 幸稔
開講年次1年生
学期・曜日・時限前期 水曜日 6時限
単位数2


概要
ゲーテが「世界文学」について語った頃、人々が語り始めていたのは成立しつつあった国民国家の「国民文学」-イギリス文学とかフランス文学とかドイツ文学とか-だが、いまではそのような枠の中に収まる文学経験は架空のものでしかない。作家も読者も国境と言語の枠を越え、「世界」を文学的に経験しているのが現代である。21世紀に入ってから「世界文学」がふたたび語られるようになった。翻訳を通じて、時間と国境を越えて経験される「世界文学」を論じたデヴィッド・ダムロッシュの『世界文学とは何か』を精読する。
到達目標
国別に分類される硬直した文学観を乗り越え、現代世界における文学経験をとらえる広い視野を涵養するとともに、高度な内容の記述を理解し、内容を簡潔にまとめる能力を涵養する。
履修上の注意
テキストは、開講までに受講生自らAmazon.co.jp等、あるいは書店で購入しておくこと。 やや高価な書物だが、得られるものはその価格を上回るであろう。
 広汎に渡る議論の要点をとらえてレジュメを作成し、報告を行うことになるので、未知の事項を丁寧に調べた上で熟読し、内容を整理、把握し、説明することが求められる。
授業計画
第一回目は担当教員による解題。第二回目以降は、受講生が担当教員の指定する一定範囲のレジュメを作成し、報告する形で読み進める。

第 1回 導入-『世界文学とは何か』解題
第 2回 沼野充義解説「世界文学は君がそれをどう読むかだ」
第 3回 序章「ゲーテ、新語を造る」前半
第 4回 序章「ゲーテ、新語を造る」後半
第 5回 第1章「ギルガメシュの探求」
第 6回 第2章「法王の吹き矢」
第 7回 第3章「旧世界から全世界へ」
第 8回 第4章「死者の都で恋して」
第 9回 第5章「マクデブルクのメヒティルト、その死後の生」
第10回 第6章「カフカ、故郷へ帰る」
第11回 第7章「世界の中の英語」
第12回 第8章「活字になったリゴベルタ・メンチュウ」
第13回 第9章「毒の書物」
第14回 終章「ありあまるほどの世界と時間」
第15回 全体の総括
予習・復習
について
前述のように、毎回一定範囲の内容について、レジュメを作成し、報告することが求められる。その際、未知の事項等については自ら調べ、確認しておく必要がある。
使用教材
デイヴィッド・ダムロッシュ『世界文学とは何か』国書刊行会、2011(6048円)
参考文献
(書名、著者名、価格等)必要に応じて適宜指示 する。
単位認定
の方法
毎回の報告およびレポート。
成績評価基準
高度な内容を理解し、的確に要約できること。
その他1
その他2
参考URL