開講所属環境共生学研究科博士前期課程環境共生学専
時間割コード882401
授業科目名パッシブ環境調整工学
授業科目名(英文)
科目区分空間システム学分野
担当教員辻原 万規彦
開講年次1年生
学期・曜日・時限前期 水曜日 7時限
単位数2


概要
 この講義では,温熱環境をはじめとして,よりよい居住環境の創造を目指すことを考える。そのために,各地の気候風土に即して自然エネルギーを有効に利用するパッシブな環境調整手法について解説する。ここでは,建築スケールだけでなく都市や地域スケールも扱う。
 また同時に,先人の知恵を現代に活かし,かつ過去の歴史を反省することによって,今後の環境調整のあり方を見据えることも考える。そのために,これまでの環境調整手法の成立や発展過程などの歴史について解説する。
 さらに,パッシブな環境調整手法について,アクティブな方法と比較しながら,理解をより深めることを考える。
到達目標
受講生の到達目標は,自然エネルギーを有効に利用しつつ快適な環境を創り出すためには,如何にすればよいのかを考え,受講生なりの解答を導き出すことである。
履修上の注意
講義の進め方の詳細や細かい注意事項などは,第1回目のガイダンスで説明するので,必ず出席すること。
授業計画
【第1回 ガイダンス】
 講義のねらいや進め方,また講義にあたっての注意事項などを説明する。

【第2-3回 地域性を考慮した温熱環境調整】
 建築スケールで、各地の気候風土に即したパッシブな環境調整手法について、担当者のこれまでの研究成果を紹介しながら考える。あわせて先人の知恵についても考える。
・第2回:小学児童による教室内の温熱環境評価
・第3回:九州における身近な地熱利用

【第4回 研究の枠組みをどう組み立てるか】
 第2回と第3回の講義の内容や受講生のこれまでの経験を素材に、研究の枠組みを如何に組み立てるかについて考える。

【第5回 建築環境工学から建築環境学へ】
 担当者のこれまでの研究成果などを素材に,従来の建築環境工学の研究手法から一歩踏み出して新しい研究手法を見出そうとする試みについて考える。

【第7-9回 都市や地域を対象とした温熱環境調整】
 ある程度面的に広がるスケールで、各地の気候風土に即したパッシブな環境調整手法について、担当者のこれまでの研究成果を紹介しながら考える。あわせて先人の知恵についても考える。
・第7回:農山漁村集落における微気象観測
・第8回:気候風土の観点からみた近代日本における企業の社宅街
・第9回;都市の半戸外空間内部の温熱環境

【第10-14回 エネルギーの有効活用】
 教科書を用いて,パッシブな環境調整手法について,アクティブな方法と比較しながら,理解を深める。特に,様々な個々の技法について,その仕組みや物理的な原理を考える。
 ・第10回:「暮らしのエネルギー,ここちよい熱環境」
 ・第11回:「空気の汚れと換気,集落の風」
 ・第12回:「光の強さと弱さ,日よけの効果」
 ・第13回:「水の蒸発がつくる涼しさ,空気中の水蒸気」
 ・第14回:「住宅の熱性能,窓の断熱性能,雪国の住宅と暮らしのかたち」

【第15回 まとめ】
 これまでの講義内容のまとめを行う。また,必要な部分の補足を行う。
予習・復習
について
【予習】
 講義の前半(第1回~第9回)については,シラバスに記載された内容やキーワードを自分なりに調べておくこと。
 講義の後半(第10回~第14回)については,教科書の該当部分を事前に読むこと。なお,後半の予習に関しては,第1回目のガイダンスで詳細を説明する予定。

【復習】
 授業で紹介された内容について,受講生自らが,さらに勉強を進め,理解と考察を深めてほしい。特に,授業で紹介された関連資料,文献ならびにホームページなどをできるだけ数多く読むように心がけて,様々な問題について興味を持って考えてほしい。
使用教材
・講義の前半(第1回~第9回)は,講義中に配布するプリントやスライドなどを使用する。
・講義の後半(第10回~第14回)では,下記の文献を教科書として使用する。
『設計のための建築環境学 みつける・つくるバイオクライマティックデザイン』(日本建築学会編,彰国社)2,400円+税
参考文献
・『自然エネルギー利用のための パッシブ建築設計手法事典 新訂版』(彰国社編,彰国社)2,800円+税
・『民家の自然エネルギー技術』(木村建一編著,彰国社)4,381円+税
・その他,講義中に適宜紹介する。
単位認定
の方法
・適宜出題するレポート
・授業の際の発表内容
上記を総合的に評価する。
成績評価基準
自然エネルギーを有効に利用しつつ快適な環境を創り出すためには,如何にすればよいのかを考え,受講生なりの解答を導き出すことができていれば,合格とする。
その他1
その他2
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