開講所属環境共生学研究科博士前期課程環境共生学専
時間割コード889401
授業科目名家庭科教育特論
授業科目名(英文)
科目区分
担当教員米村 友子
開講年次1年生
学期・曜日・時限前期 水曜日 4時限
単位数2


概要
 「家庭科教育」の基礎となる学問体系の一つである家政学の「家政」は中世ヨーロッパの都市国家における男性の司る重要領域だった。「家」は国を表し、「政」はマネジメント、意思決定の過程を表す。つまり、「家政」は「国政」であった。
 「家庭科」は学校教育の中では、一つの教科としての扱いだが、教育そのものであり、社会であると捉えることができる。『家庭科教育特論』では、「家庭科教育」の歴史的、哲学な意味合いを今日的課題と併せて考察する。
 平成19年に一部改正された「学校教育法」第21条に「家族と家庭の役割、生活に必要な衣、食、住、情報、産業その他の事項について基礎的な理解と技能を養うこと」とある。これを受けて、新しい教育の方向を見据え、「家庭科教育」を通して、専修免許状を取得する人材を育成する。『家庭』という共通性が教育を一つにし、経験や実践を生かして授業を構築できる大きなメリットがある。この特性を生かして、今日的課題を解決する「授業づくり」にアプローチしていきたい。
到達目標
・「生きる力を育てる家庭科教育」の実践的な指導ができる専門性を持った教師の育成 
・時代の変化は、社会の構造を大きく変えており、家庭生活もその変化に対応してきた。家庭生活を取り巻く諸問題に気付き、その解決に当たれるような家庭科教育の指導計画や授業改善ができるように実践力を磨く。
履修上の注意
・家庭科教育法Ⅰ・Ⅱ・Ⅲを履修・修得し、中・高校普通免許状(家庭)を有する方
・中・高校普通免許状(家庭)を有し、専修免許状(家庭)の取得をめざす方
・課題解決学習を取り入れた家庭科教育の指導計画や授業改善に意欲のある方
・家族や家庭生活全般について、生活科学的にアプローチしようと努力される方
授業計画
第1回:家庭科教育に期待されるもの
・家庭科教育のはじまり・現在・未来‥‥新しい家政学
第2回:家庭科教育における生きる力とは
・家庭生活と職業生活‥‥生活の自立・職業人の育成 
第3回:家庭科教育で課題解決能力の育成
・プロジェクトメソッドの活用
第4回:家庭科教育における小学校・中学校・高等学校の一貫性   
第5回:小学校の家庭科教育
・生活者としての自立
第6回:中学校の家庭科教育<理論編>
・学習指導と評価
第7回:中学校の家庭科教育<実践編>
・授業研究(指導計画立案)
第8回:中学校の家庭科教育<実践編>
・授業研究(授業改善)
第9回:高等学校の家庭科教育<理論編>
・高等学校家庭科教育の目標と内容
第10回:高等学校の家庭科教育<理論編>
・指導と評価
第11回:高等学校の家庭科教育<実践編>
①人の一生と家族・家庭      
②子どもや高齢者とのかかわりと福祉
第12回:高等学校の家庭科教育<実践編>
③生活における経済の計画と消費
④生活の科学と環境 
第13回:高等学校の家庭科教育<実践編>
⑤生涯の生活設計
⑥ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動
第14回:キャリア教育と家庭科教育
第15回:家庭科教育のこれから
予習・復習
について
予習
・家政学と家庭科教育の関連がつかめるように家政学の定義等をはっきりさせておく。
・小学校「新しい家庭科」教科書を読み解き、学習指導要領の意図を理解しておく。
・中学校「技術・家庭科」教科書を読み解き、家庭分野の内容を知り、学習指導要領の意図を理解しておく。
・高等学校「家庭」の特徴を確認し、専門科目の教科書についても、手にとって見て、研究しておく。キャリア教育との関連をつかんでおく。

復習
・小・中・高校「家庭科教育」指導内容の関連について考察し、「生きる力」につなげていく。
使用教材
(指定教科書)
・小学校・中学校・高等学校 学習指導要領 家庭編
・小学校・中学校・高等学校 学習指導要領 解説 家庭編
・評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料 高等学校 共通教科「家庭」
・評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料 高等学校 専門教科「家庭」
・必要に応じたプリント資料・教材配布
参考文献
・小学校、中学校、高等学校 各「家庭」に関する教科書
・学習指導要領、指導要領等他 政府出版物
・高等学校 家庭 指導資料 「生きる力を育てる家庭科教育」 熊本県教育委員会
・熊本県高校生保育介護体験事業 「さあ 始めよう 高校生の保育介護体験」 熊本県教育委員会
 <パンフレット><事例集> 
・「産業社会と人間」 実教出版 高校 総合学科必修 教科書
・「生活産業基礎」 家庭に関する専門学科 必修 教科書
・くらしに役立つ家庭 自立した社会生活のために 東陽館出版社 特別支援教育高等部段階テキスト
・日本家政学会誌、日本調理学会誌、日本教科教育学会誌他
・FHJ 全国高等学校家庭クラブ連盟誌
・全国家庭科協会(ZKK)会誌他
単位認定
の方法
レデネス(準備)10%、レポート20%、発表20%、ポートフォリオによる提出物50%で評価する。事前に周知しておく。
・観点別の評価規準を設け、①関心・意欲・態度 ②思考・判断・表現 ③技能 ④知識・理解 について自己評価と評価者評価を行い、加味する。
成績評価基準
・学校運営において、家庭科教師の役割を自覚し、教育活動ができる。
・家庭科教育における実験・実習教材等について研究を進め、魅力的な授業を展開することができる。
・プロジェクトメソッドによる課題解決法を身に付け、テーマ毎の指導ができるように自己学習ができる。
・被服や食物の実技に関して、時間をかけて自己訓練し、授業展開の中で、師範ができるようになる。
その他1
その他2
参考URL