開講所属総合管理学部
時間割コード920101
授業科目名日本史
授業科目名(英文)Japanese History
科目区分関連科目群
担当教員三澤  純
開講年次1年生
学期・曜日・時限前期 水曜日 2時限
単位数2


概要
 本講を「日本『社会』の歴史」として、半年の間、展開していきます。特に「社会」を強調したのは、高校までの歴史の教科書が主に「国家」に焦点を当てて構成されているためです。その結果、「歴史」とは政治権力の変遷過程を覚えることだ、と思っている人たちも多いのではないでしょうか?
 しかし、今、「社会」という言葉を辞書で調べてみると、「人々の集まり。人々がより集まって共同生活をする形態」という意味が最初に書いてあります。このことは、私たち人間が生きていく上では、まず「社会」が形成されて、その中から「国家」が生み出されてきたことを物語っています。だから「社会」に焦点を当て直して、そこから見えるものの中に、「国家」を置き直してみようというわけです。
 歴史を学ぶ目的は、人によってさまざまだと思いますが、私たちの眼前の「現実」がなぜそうなっているのかを、過去をさかのぼって解明し、未来への方向性を考えるという姿勢は、古来から長く重視されてきた歴史の学び方でした。今、私たちの日本社会は、領土・憲法・原発など実に様々な問題を抱えています。本講が提示できる歴史像は極めて限られていますが、本講を通して「現代を意識して、歴史を考える」という思考スタイルを身につけて、それを教職に活かしてもらえれば幸いです。
到達目標
1.近世後期から現代までの約200年間の日本歴史を、一つの流れとして理解し、自分の言葉で説明  できるようになる。
2.それぞれの時代の特徴を、「社会」と「国家」との緊張関係の中で把握できるようになる。
3.「歴史」を学ぶ意義と目的とを、自分の言葉で説明できるようになる。
履修上の注意
高校で「日本史」を履修していたかどうかは問いません。但し、履修していなかった人は、参考文献による「予習」等、人一倍の努力が必要とされます。
授業計画
1.開講にあたって 
2.近世的社会秩序の動揺 
3.揺らぐ幕藩制的国際秩序 
4.民間社会の成長と文化・学問
5.世界システムへの包摂
6.幕末維新期の社会と文化
7.維新変革の社会的基盤
8.立憲君主制の模索
9.明治憲法体制と日清・日露戦争
10.「帝国日本」の経済と社会
11.民主主義と国家主義の相克
12.「帝国日本」の植民地支配
13.文化の大衆化とファシズム
14.立憲君主制の崩壊と日中戦争
15.日米開戦から戦後の日本へ
予習・復習
について
予習
 高校の日本史教科書及び参考文献欄に示した図書のうち、各回の講義に該当する箇所に関する基礎的知識を整理しておくこと。
復習
 配布されたプリントのノート部分及び資料部分をよく読み直し、諸々の歴史事項を一連の流れの中で把握できるようにすること。
使用教材
毎回、ノートと資料を兼ねたプリントを配布する。
参考文献
須田努・清水克行『現代(いま)を生きる日本史』(岩波書店、2014年)
単位認定
の方法
毎回、「講義の感想・質問」を書いてもらい、これを点数化するほか、次の講義の指針としても利用します。また講義期間中、1回、小レポートを課します。単位認定は、定期試験70%、小レポート20%、「講義の感想・質問」10%で評価します。
成績評価基準
定期試験と小レポートとで、到達目標1・2ができていることが認められることを合格ラインとする。その上で、1・2のレベルの高低、3についての目配りができているかどうか、「講義の感想・質問」で重要な指摘をしているかどうか等を総合的に判断して、成績を決定していく。
その他1
その他2
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