2016-11-15

 熊本県立大学では、本学の五百旗頭 真(いおきべ まこと)理事長をコーディネーターとし、宮本雄二(みやもと ゆうじ)元駐中国大使、田中明彦(たなか あきひこ)東京大学教授、細谷雄一(ほそや ゆういち)慶応大学教授という、外交・国際関係の第一人者を熊本にお招きして、標記シンポジウムを以下のとおり開催しました。

 当日は平日にもかかわらず、本学学生のほか、県民の方々をはじめ県内外から約500名もの御来場があり、動乱の時代を迎える世界情勢と日本の進路に係る最新かつ重厚な御発言に対し、みな熱心に耳を傾けておられました。

○ 開催日時; 平成28年11月4日(金)午後1時~4時

○ 場   所; ホテル日航熊本5階阿蘇の間
  ※ 当日のプログラムはこちら

 

 まず半藤学長から、続いて共催団体から熊本日日新聞社河村社長及び蒲島熊本県知事から挨拶がありました。

 基調講演では、宮本雄二元駐中国大使から、「自らを“核心”として中国での権力を集中しつつある習近平が、南シナ海域において現状変更の動きを強めているが、日本が平和的解決を基本とするよう誘導していく余地があるとするとともに、アジアインフラ投資銀行(AIIB)設立など国際秩序の構築に積極的に参加することを明確にするなど、中国が近隣外交において信義や互恵を重んじる価値観を打ち出していると指摘。日本としても日米安保や東南アジアとの関係強化によって、身勝手な行動は許されないという姿勢で臨んでいくべき。」との御意見をいただきました。

 

 続いてパネルディスカッションでは、田中明彦東京大学教授から、前JICA理事長の経験等をもとに日本政府の手がけた世界中の発電所や橋梁の写真を紹介しつつ、「政府開発援助(ODA)による戦後日本の平和外交が諸外国から高い評価を受けている」と報告があり、一方細谷雄一慶應義塾大学教授からは、1989年以降の冷戦後の世界情報を分析しつつ、「世界は『法の支配』による秩序か、或いは強者が支配する『ジャングルの掟』かの岐路に立っている」との指摘がありました。

   

 最後にコーディネーターである五百旗頭熊本県立大学理事長から、「日本の外交は、台頭する中国の最前線で中国と対話しながら、国際秩序のあるべき道へ誘導していくべき」とのまとめがあり、パネルディスカッションを閉会しました。

 

本件に関する問い合わせ先

熊本県立大学 事務局 企画調整室

TEL 096-383-2929 / (直通)096-321-6604 / (FAX)096-384-6765

〒862-8502(大学専用郵便番号:住所記載不要)

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