研究者情報

教授   馬場 良二  BABA Ryoji
1955/2/10生まれ
性別:男性

所属 文学部  日本語日本文学科
最終学歴 東京外国語大学大学院外国語研究科日本語学専攻修了(1981年3月)
学    位
文学修士 (東京外国語大学)1981年3月
学術博士 (東京外国語大学)2013年6月
職    歴 リオ・デ・ジャネイロ連邦大学非常勤講師(1979年3月から1年)
文化外国語専門学校講師(1982年4月)
文化女子大学講師(1987年4月)
熊本女子大学講師(1989年4月〜1991年3月)
熊本女子大学・熊本県立大学助教授(1991年4月〜1999年3月)
熊本県立大学教授(1999年4月〜現在に至る)
専門分野
日本語教育Japanese as a Foreign Language
音声学phonetics
言語学linguistics
方言学dialectology
日本語文法Japanese grammar
イエズス会士ジョアン・ロドリゲスの文法書the grammar books written by the Jesuit, João Rodriguez
授業科目
日本語教授法I、日本語教授法II、日本語教育特殊研究、日本語教育演習<大学院>日本語教育特殊講義、日本語教育特別演習、日本語教授法実習、日本語教育学研究+<外国人留学生のための日本語の授業>日本語A−1、日本語B-1
Methodology of Teaching Japanese as a Foreign Language I, Methodology of Teaching Japanese as a Foreign Language II, Speacial Research on Teaching Japanese as a Foreign Language <Graduate Course> Speacial Lecture on Teaching Japanese as a Foreign Language, Teachinig Japanese as a Foreign Language Speacial Seminar, Teaching Japanese as a Foreign Language Trainning, Advanced Research in Teaching Japanese as a Foreign Language <Japanese for Foreign Students. Japanese A-1, Japanese B-1.
主な研究テーマ
 
日本語教授法
日本語音声学
日本語現代文法
現代熊本市内方言
ロドリゲス『日本文典』
学会での活動状況
  日本語教育学会、日本言語学会、日本語学会、西日本国語国文学会
International Phonetic Association、日本音声学会、日本音響学会、キリシタン文化研究会
社会での活動状況
  熊本市教育国際課推進協議会委員
地域貢献分野のジャンル
  【言語・語学】 【教育問題】 【地域・社会】 
地域貢献に関心を持っているテーマ(キーワード)
  【教育問題】 【日本語教育】 【地域づくり】 
本人からのメッセージ
   私の専門は、日本語以外のことばを母語としている人たちに日本語を教えることです。 「外国人」と言わずに、「日本語以外の言葉を母語としている人」というまどろっこしい言い方をするのは、「外国人」の定義がむずかしいからです。 第一、「日本人」の定義だって一筋縄ではいきません。 「日本国籍を持っている人」が「日本人」だと定義すると、中国の残留孤児の人たちのように、日本国籍を取得していても日本語の話せない人がいます。 逆に、日本で生まれ育った在日韓国人、朝鮮人には国籍は韓国あるいは朝鮮なのに韓国語はほとんどできず、日本語が母語という人が多くいます。 日本人から見た「外国人」も簡単ではありません。ブラジルで生まれ育った日系人で、国籍はすでにブラジルだが両親は日本で生まれ育ち、本人も日本語でまったく困らないという場合、「外国人」と言えるでしょうか。目の前にいて顔つきもことばも日本人と同じなら、感覚的に「外国人」とは感じにくいでしょう。「ことば」と「国」とは別物なのです。 ここで「母国語」とせずに「母語」と書いたのも同じ理由です。
 日本語教育ではあらゆることを明確に分析、定義していかなければいけません。当たり前と思っていることほどその必要があります。たとえば、ひらがなは発音を書き表している。「わたしはがくせいです」、「は」は「ワ」で「ハ」ではありません。「がくせい」の「せい」を「セイ」と言う人はごく限られた方言の人だけで、大半の人は「セエ」と発音するはずです。漢字の偏は意味、旁は読みを表している。「活発」の「活」は水とは関係ありません。プラスチック製でも「椀」は木へんです。 「五」も「吾」も「語」も「ゴ」ですが、「来熊」は「らいゆう」と読むのに、旁の「能」だけの読みは「ノウ」ですし、偏を変えた「態」は「タイ」です。
 私は日本語教師ですが、私がこの大学でやっているのは日本語の教師養成です。学部の「日本語教育課程」と大学院の「日本語教員養成課程」を担当しています。日本語について講じて、「覚えなさい」と言っているつもりはありません。それより、実際に日本語を分析できるよう、日本語を客観的に見る力を養っています。日本人は日本語を使えますが、日本語がどうなっているのか、また、自分がどう話しているかについて考えることはなく、客観的に見る習慣もないからです。

■「話してみよう!熊本弁」プロジェクト

■日本語教育研究室ホームページ


■日本文化演習2011春


■日本文化演習2011秋


■日本文化演習2012春


■日本文化演習2012秋



地域貢献についてのメッセージ
   17世紀のはじめに出版された『日葡辞書』から九州方言だという記述のある語句を抜き出し、ポルトガル語原典の記述と並べて一覧表にしました。どなたか興味がおありの方にお見せします。共同研究をしましょう。
E-mail babaryoj
URL http://www.pu-kumamoto.ac.jp/~nihongo/main.html

主な研究業績

種類 著書/論文/論題名 掲載誌巻号/
発行者/学会名
発表
年月
備考/
執筆ページ
著書
単著 João Rodriguez『Arte Grande』の成立と分析 風間書房 2015/1   
単著 時間長、基本周波数、振幅が長母音の拍数知覚に果たす機能の解明 平成14年度〜平成16年度 科学研究費補助金(基盤研究(C)(2))研究成果報告書 2004/4   
単著 ビッチとアンプリチュードが日本語長母音の拍数知覚に果たす機能の解明 平成10年度〜平成12年度 科学研究費補助金(基盤研究(C)(2))研究成果報告書 2001/4   
単著 ジョアン・ロドリゲスの「エレガント」 風間書房 1999/3   
共著 話してみらんね さしより! 熊本弁 熊本県立大学日本語教育研究室 2009/3   
共著 現代日本語会話 NHK国際局中国班 1990/3 pp.40-46
共著 文化初級日本語II 文化外国語専門学校 1987/4   
共著 文化初級日本語I 文化外国語専門学校 1987/4   
論文
単著 言語音声の「明瞭度」の数値化、評価を目指して−構音障害者と健常者の音声比較− 熊本県立大学文学部紀要、第16巻、通巻第69号 2010/3 pp.1-31
単著 熊本語の「よる」と「とる」 熊本県立大学 2008/4 p.p.273 - 280
単著 スガシカオ「19才」 熊本県立大学文学部『文彩』第2号 2007/3   
単著 現代熊本市内方言話者の発話分析 熊本県立大学文学部紀要第11巻 2005   
単著 熊本方言における引用の助詞「て」を含む節の韻律について 電子情報通信学会技術研究報告Vol.104 No.148 2004/6 pp.11-16
単著 発話を言語単位に切って知覚する際のピッチの働きについて 日本音響学会聴覚研究会資料vol.31 2001/12 pp.1-8
単著 「見えさせる」「見せさせられる」の意味と用法―使役の助動詞「させる」における意味の遊離について― 熊本県立大学文学部紀要第7巻第2号 2001/3   
単著 無声化母音は摩擦音である 熊本県立大学文学部紀要第4巻第1号 1998/3 pp.1-22
単著 日本語教育における作文と添削−中級 生活文化研究第10巻第1号 1991/12 pp.13-39
単著 「連語構造における意味素性の適合に関する言語間比較」研究報告集別冊「ポルトガル語に関する研究」 文部省特定研究「言語情報処理の高度化」研究報告 1990/3 pp.1-50
共著 発語失行者の発話分析とその発話方略 熊本県立大学文学部紀要、第19巻、通巻第72号 2013/2 pp.23-43
共著 地方中核都市在住外国人のための方言教材の開発−その理念の構築と実態− 科学研究費補助金研究成果報告書 2009/3 DVD
翻訳書
単著 マクナイーマ  トライ出版 2017/2   
学会発表
単著 ジョアン・ロドリゲスのsonsoneteの意味と用法について 第245回筑紫日本語研究会 2012/12   
単著 ジョアン・ロドリゲス『日本語文典』の「lingua、linguagem、palavra」 キリシタン文化研究会 2008/12   
単著 Arte da Lingoa de Iapam and Arte Breve da Lingoa Iapoa written by Joao Rodriguez Japanese Studies Association of Australia 1995/7   
単著 "Elegância" em Arte da Lingoa Iapam e Arte Breve da Lingoa Iapoa feitos por João Rodriguez Conferência Internacional da Faculdade de Letras da Universidade Federal do Rio de Janeiro 1992/9   
共著 João Rodriguez著『Arte da Lingoa de Iapam』の印刷、編集過程 −Bodleian本とCrawford本とを見くらべてわかること− キリシタン文化研究会 2012/12   
共著 外国につながる子どもの教育環境をととのえる ―子どもをとりまく大人の連携・協働― 第九回国際日本語教育・日本研究シンポジウム 2012/10   
共著 ANALYSIS OF THE UTTERANCES OF AN APRAXIA OF SPEECH PATIENT AND OF THE PATIENT’S STRATEGIES 18TH INTERNATIONAL CONGRESS ON SOUND & VIBRATION 2011/7   
共著 The Perception of Morae in Long Vowels Comparison among Japanese, Korean and English speakers International Conference on Spoken Language Processing 1996/10