VR認知症体験会を開催しました
令和2年(2020年)11月12日(木)、VR認知症体験会を開催しました。総合管理学部 西森ゼミ・森山ゼミ・松本ゼミの学生34名が参加しました。
当日は、株式会社シルバーウッドの大野彩子さんにWEB会議システムにて遠隔進行をしていただき、参加者はバーチャルリアリティ(VR、仮想現実)機器を装着して、認知症のある人の世界を疑似体験しました。
1話体験する毎に、参加者同士で感じたことや自分だったらどうしてほしいかについて、意見を交換しました。大野さんからは、高齢者の住まい「銀木犀」での認知症のある人の暮らしの実際や介護職としての経験も交えた解説をしていただきました。また、認知症のある当事者の方のビデオメッセージも視聴し、皆でどのような関わりが認知症のある人の安心につながるかを考えました。
参加した学生達からは、以下のような感想が寄せられました。
・一人称として体験することは初めてだったので、たくさんの気づきがあった。
・認知症の人にはどんなふうに見え感じているのか、体験するまでは想像できなかったこと を知ることができた。
・認知症の人々は見えている世界が全く違うことに驚いた。
・病気について理解することで、認知症の方への恐怖やコミュニケーションをとる上での不 安がなくなると思った。
・(困っている様子の方に対して)「どうしたんですか?」と声をかけられる人になりたい。
・「優しさに躊躇はいらない」という言葉が一番響いた。
・介護をする人に余裕が生まれるようにしていかなければならないと思った。
現在、我が国では地域共生社会の実現に向けて改革が進められています。その中でも、認知症者数は2025年に700万人を超え65歳以上の5人に1人になると推計されており、地域全体で支える仕組みづくりの構築が急務となっています。 私たちのゼミでは、新型コロナウィルス禍でフィールドワークに制限がある中でも、今回のように実体験に近い学習を試みています。今後も、多角的な視点で物事を捉え、地域での課題を具体的に認識でき、その解決に向けて行動できる人材の育成に取り組んでいきます。
昨年度の研修会「VR×Diversity&Inclusion研修を開催しました(2019年9月29日)」 https://www.pu-kumamoto.ac.jp/news/detail.php?id=878
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