全学FD研修「熊本における教員養成の現状と課題」を開催しました
全学FD研修「熊本における教員養成の現状と課題」を開催しました
平成29年12月11日(月)16時10分より、本学CPDセンターにおいて、全学FD「熊本における教員養成の現状と課題」を開催し、本学教職員47名が参加しました。
※FD(Faculty Development):大学教員の活動の資質向上を目的とした研修
始めに、教職課程専門委員長の石村秀登教授より、本学教職課程の概要と再課程認定申請について、説明がありました。
続いて、今回は熊本大学教育学部長である八幡英幸先生をお招きし、ご講演頂きました。
八幡先生からはまず初めに、様々なデータを用いながら、教員養成をとりまく状況について説明をいただきました。地域別に見ると比較的教員需要の減少率が低いと言われている熊本でも、今後の教員養成を考える上では大きな問題を抱えており、県内の大学で学び他県の教員として就職する、また県内でも、県ではなく熊本市の教員として就職する、近年の学生のそうした傾向により、地域の教育の質の低下に繋がりかねないのではないか、またそれは、大学が地域の教育を支えるという責務を果たしていく上で考えていかなければならないことなのではないか、という問題提起がされました。
また、教員養成に関わる大学に今求められていることとして、「新学習指導要領に対応した“新しい時代に求められる資質・能力の育成”ができる教員の養成」「コアカリキュラム、地域の教育ニーズ、大学の独自性を踏まえた、体系的な教育課程の編成」、そして、特に熊本においては「地域の教育を担う意志を持つ学生を確実に受け入れ、質の高い教員として地域に送り返す仕組みを作ること」の計3点を挙げられ、県内大学の連携の重要性について説明いただきました。
熊本における教員養成の問題点や課題を共有し、教員養成における本学の役割を考えた、実りある研修会となりました。
本件に関する問い合わせ先
熊本県立大学 事務局 全学教育推進センター教学IR室
TEL 096-383-2929 / (直通)096-321-6723 / (FAX)096-321-6724
〒862-8502(大学専用郵便番号:住所記載不要)
熊本市東区月出3丁目1番100号