熊本県立大学「食育の日」を実施しました
〜 「和水さんち(産地)の和ごはん」 〜
熊本県立大学では、本学で策定した「くまもとさんち(産地)の食育ビジョン」に基づき、毎月学生食堂において「食育の日」の取組を行っています。今年度8回目の取組を1月19日(水)に実施しました。
今回は、『和水さんち(産地)の和ごはん』をテーマに、包括協定先である和水町の地産地消に対する積極的な取組を紹介し、同町の豊富な食材を活かしたオリジナルメニュー「里山にWelcome定食」を、限定150食提供しました。メニューは、食健康科学科渡邉研究室の学生が和水町で現地調査を行い、地元で収穫された産品を取り入れて作成しました。
当日12時からは、リレートークショーを行いました。
?提供した「食育の日」オリジナルメニュー
『里山にWelcome定食』 |
?リレートークショー
(司会 環境共生学部食健康科学科渡邉純子准教授)
・ 和水町における地産地消の取組について(和水町役場経済課農業振興係 吉田広志氏)
「和水町は、平成18年3月に旧菊水町と旧三加和町が合併してできた縦に長い町です。半分以上が山で、農地が27%をしめています。和水町には、江田船山古墳や、夏にはカヌー体験の出来る一級河川の菊池川があります。
農産物の特産品として、みかん、いちご、なす、すいか、ぶどう等があり、地域の学校給食、病院、特別養護老人ホーム等へ旬の食材を提供する等、地産地消に取り組んでいます。町には、物産館が2ヶ所あり、新鮮な野菜が安く手に入り、出荷する農家も、購入する住民も大変喜んでいますと、特に地域で収穫した大豆を使った「手造りの和水豆腐」は有名で甘みが他のものとは違います。是非一度味わって下さい。」と紹介がありました。
和水町役場経済課産業振興係 吉田広志氏
・ 本日のメニューと「いちご」の栄養について (食健康科学科4年生渡邉研究室の学生)
「今回のオリジナルメニューは、和水町の「なす」と「いちご」のハウス、直売所や物産館などを訪問し、現地で打ち合せを行って「和水さんち(産地)の和ごはん」をテーマに『里山にWelcome定食』を作成しました。主食のご飯には、本学で行っている『なごみの里づくりプロジェクト』で収穫された米を使いました。なす、ねぎなどの野菜類、豆腐、いちごなど多くの食材が和水町産です。熊本県は、いちごの生産高全国第3位ですが、今回使用したいちごは“さがほのか”という品種で、酸味が少ないうえに甘みが強く、果肉が白いのが特徴です。」と説明。また、おいしいいちごの見分け方については「果皮の赤色が鮮やかで果皮のつぶつぶがはっきりしていて、へたが青く元気なもの」と紹介しました。食育の日のポスターを中心になって作成している栗山晃徳さんが、「今回は、なごみの里づくりプロジェクトをイメージして、濃い緑をベースにし、試作の時に撮った写真から、美味しさが伝わるものだけを厳選して作成しました。」とポスターの紹介もありました。
食健康科学科渡邉研究室の皆さん
最後に、食環境研究情報室長の本田榮子特任教授が、「1年間、食育プロジェクトで『食育の日』に取り組みました。地域の方にも参加して頂き、学食に行って食べてみたいな」と思ってもらえるようにポスターも工夫した結果、学生の皆さんからも「食育の日が楽しみです。」と言う声を多く聞くことができ、1年間の取組は効果があったと思います。来年度も、食育の日の企画に参加したい学生と現地に行って、食材を見て、学生や地域の方々にオリジナルメニューを提供出来るよう、取り組めたらと思っています。4月からも楽しみにしてください。」と1年間を総括しました。
今回のポスター
今回も、多くの地域の方にもご参加頂きました。
メニューは、環境共生学部食健康科学科渡邊研究室の加賀裕希さん、栗山晃徳さん、古賀愛さん、高上志帆さん、鳴滝彩乃さんが、レシピ、ポスターは、同研究室の栗山晃徳さんが作成しました。
今年度の「食育の日」は、今回で最後となります。ご参加頂きました皆様ありがとうございました。