渡辺満利子客員教授による特別講義を開催しました
令和元年(2019年)10月28日(月)午前10時20分より中講義室1において、本学客員教授であり、昭和女子大学名誉教授でもある、渡辺満利子先生をお招きし、特別講義を行っていただきました。
講義に先立ち、環境共生学部食健康環境学専攻長の松崎教授から、渡辺先生について、本学の前身である熊本女子大学のご出身で、長きにわたり昭和女子大学で教鞭を取られるとともに医学博士を取得し、2015年からは昭和女子大学の名誉教授に就任されておられるとの紹介がありました。
渡辺先生は、「確かな基礎力!明日への架け橋!」と題して講義をされました。冒頭、管理栄養士を目指す学生たちに向けて、今回の講義の目標として、人々の健康づくりを目標とする専門職者として人の誕生・成長・加齢に応じた的確なアセスメント計画・実施・検証・改善ができる基礎力、さらに人々のQOLを高め、穏やかな明日への架け橋となる応用力の重要性について理解を深め、2025年問題に備えパワーアップを目指したいとの考えを伝えられました。
つづいて、「肝腎要にみる基礎力」として、栄養素の代謝について最新の知見を織り交ぜながら人間の肝臓や腎臓の機能とその役割などを中心に説明されました。
また、超高齢化社会に突入する2025年問題に向けて、医療・介護・福祉サービスの整備が希求されており、その対応等に向けた研究事例として糖尿病と認知症の間に危険な関係があることを紹介されるとともに、ご自分が取組んでおられる、介護予防支援プログラムの策定について話をされました。
当日は100名を越える受講者がおり、渡辺先生から最新の話題やこれからの課題をお話しいただき、将来に向けて多くの示唆を与えていただきました。また、講義の最後に後輩にあたる本学の管理栄養士を目指す学生たちに激励の言葉をいただき大変意義深い講義となりました。