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第17回 Global Lounge カフェイベントを行いました

令和4年1月13日グローカル棟2階のGlobal Loungeで、今年度最後のGlobal Loungeカフェイベントを行いました。今回は、JICA海外協力隊と熊本県立大学のコラボ企画「ランチタイムに、世界に触れる。CAFE EVENT JICA協力隊の体験談」の6回目で、大学院高度グローバル人材育成プログラム紹介とインドネシアで「環境教育」に携わった元隊員のお話を聞きました。

まず、高度グローバル人材育成プログラムに関してCIEE職員からお話がありました。これまでのイベントで紹介した内容の振り返りとともにJICAでコミュニティ開発という職種で活動する場合は、自分の専門や得意なことを活かし課題を見つけ、その課題に対して自分に何ができるか見つけ行動することが大切であること、また行くことが目的ではなくその先を考えることが必要であり、その上で大学院進学を自らのキャリア選択の一つとして考えてみるのはどうだろうかとのお話でした。

次にインドネシアへ派遣された元隊員の話を聞きました。民間連携ボランティア制度を利用してインドネシアへ派遣された元隊員は、2年間の派遣期間中にタンゲラン市と、ロンボク島の2か所で環境教育に携わりました。

現地では道にゴミが至る所に落ちている現状があり、このゴミ問題を解決するために小学生や地域住民に対して、ゴミを道へ捨ててはいけない理由や、ゴミの分別の仕方といった基本的な知識の教育から始めたとのことです。

派遣当時インドネシアでは授業の教科として「環境」の科目ができたばかりだったので、ロンボク島では教科書を使った授業の進め方についてマニュアルを作成する業務に従事されました。インドネシアではゴミを2種類に分けるルールがあり、元隊員がカードゲームを使って小学校で分別ルールを教えている様子を動画で紹介がありました。

動画には楽しんで分別ルールを学んでいる子どもたちの姿があり、現地での活動の様子を知ることができました。

現地での授業の様子を紹介する元隊員

要請依頼があった活動以外でも、日本とインドネシアの国交樹立60周年記念の日本文化を紹介するイベントでのゴミ分別啓発活動や、日本人によって設立されたジャカルタお掃除クラブにて現地の人達とゴミ拾いをしながらの交流、地震災害にあった被災地支援のためのチャリティーバザーや、JICA隊員の為の情報紙作成など、任期中の様々な活動を知ることができました。また、衣食住を軸に現地での生活の様子も紹介がありました。最後に、「JICAにはやりたいことを何でも挑戦できる環境がある。社会人になるとできなくなることが多くなるが、行動を起こすことが重要である。」と締めくくりました。

元隊員作成の雑誌

質疑応答では、英語を含む語学力に関する質問があり、JICAでの約2ヶ月に及ぶ事前研修中の英語、インドネシア語の習得プログラムを説明されました。現地赴任後もインドネシア語を習得するために、日常会話を毎日繰り返し同僚と話すことで話せるようになったこと、また環境問題に取り組んでいた仲間と活動を共にすることで言葉の問題をクリアしていった話を聞くことができました。完璧な語学力は必ずしも必要ではなく、現地で何をするかといったことの方が大切だということに気づくことができたのではないかと思いました。

カフェイベントの様子

お問い合わせ先

国際教育交流センター