令和5年度熊本県立大学大学院秋季入学式を令和5年(2023年)9月22日(金)に本学CPDホールで行いました。本学では、大学院で学びたい方、特に社会人や留学生の利便性に応えるため、平成24年度から大学院博士後期課程に秋季入学制度を導入しています。
今年度は、環境共生学研究科博士後期課程に2名が入学し、1名が式に出席しました。
堤裕昭学長から、「人類は有史以来、地球の環境を改変することで、繁栄を遂げてきました。我々は野生の動物のように原野で生活することはできません。生活する場所を常に自らの都合の良いように変えて、そこに社会を作り、文化を育んできました。我々に知恵があるが故のことですが、一歩間違うと環境をひどく破壊し、自らの生活も危うくするという側面を秘めています。しかしながら、その危険性も、我々は知恵で解決して克服し、この地球で生き続けてきました。本学の大学院環境共生学研究科博士後期課程に入学して博士号を得るということは、学位取得後にまさにその環境問題の最前線と向かい合い、大学院で得た知恵を活かして、人間の存続をかけてその問題の解決に挑む役目を有する人材となることを意味しています。21世紀は環境の世紀とも呼ばれています。世界中で様々な環境問題が噴出し、それらを1つずつ解決しながら、次の世紀へと人類のバトンを渡していく時代となっています。皆さんの学究活動はまさに世界が今求めていることであり、その成果には大きな期待が寄せられています。皆さんの環境問題に関わる学究活動の成果ならびにこの学問領域を究めた人材への成長が、近未来の人類社会の持続的な発展を担うことに繫がっていくと確信しています」と式辞がありました。