2023年12月8日、文学部の授業「歴史学講義Ⅰ」（大島明秀担当）の補完として、和本書誌学の第一人者である慶應義塾大学附属研究所斯道文庫・佐々木孝浩教授による特別講義「和本に親しみ活用する」を開講しました。

授業は、海外における和本の評価や所在状況に始まり、デジタル・ヒューマニティーズの紹介とそれらの問題点、和本の書誌学的な話や読み解き方に展開しました。講義の最後には、奈良時代の断簡から江戸時代の和本に至る先生ご所有の多種多様な稀覯書コレクションを御披露下さり、受講者はそれら貴重資料に実際に触れつつ先生のご解説を拝聴し、さらに質問にもお答えいただける贅沢な時間を堪能しました。

受講した20人ほどの学生・教員は和本の世界に引き込まれ、終了時間を過ぎても全員帰らないほど夢中になった幸せな時間でした。このような素晴らしい時間をご演出下さった佐々木孝浩先生に、学生・教員一同、心より御礼申し上げます。