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第29回 日本看護管理学会学術集会で発表しました

 令和7年8月22日~23日で開催された本学術集会において、アドミニストレーション研究科博士前期課程の高橋由可利さん(中尾研究室)が口頭発表をしました。
 本学会は、「看護実践のあらゆる場における看護サービスの発展をめざして、看護サービスの組織的提供の仕組みを社会的諸要因との関係において学術的に追求し、もって人々の健康とQOLの向上に寄与することを目的」としています。英文名は、「Japan Academy of Nursing Administration and Policies」と称しており、本大学院アドミニストレーション研究科が目指すAdministrationを看護分野において探求していく学会とも言えます。

 高橋さんは、病院に勤務している看護補助者の方々の「組織社会化の特徴を踏まえた支援体制の提案」をテーマに発表しました。医療現場では医師や看護師などの専門職だけでなく、チームの一員としての看護補助者の活躍が期待されています。しかし「いかに支援し、働きやすい環境にするか」が明確でないため、人材確保は困難で人手不足は解消されていません。そこで、研究結果を基に次の提案をしました。先ず「業務内容の統一化」や「ワークライフバランスを取りやすい労働環境および福利厚生の整備」「同職種や他職種との情報交換や共有の場の設置」などを組織的に整備すること、加えて「質問や相談がしやすく、資格の有無にかかわらない対等な立場のコミュニケーションができる人間関係の構築」や「研修会の案内や業務に必要な資格の紹介」などのキャリア支援の必要性も説明しました。良好な人間関係の構築や継続的なキャリア支援は人材確保や人材の定着の一助になり、さらには知識や技術が向上した看護補助者が増えることで看護チームの質は向上し、安全安心な医療現場の構築に寄与できると考えます。
                                             
                                              高橋由可利                      
                                    共同研究者:古堅真紀*、村田美和*
                                       *熊本赤十字病院 看護部
                                       
                                                 中尾

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