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文学部の大島明秀教授が『史を想え―過去と現在との対話 蘭学研究の現場から―』(弦書房、2025年11月)を刊行しました。

以下、弦書房のHP(https://genshobo.com/archives/13222)より

【内容】
本書は、「過去と今を繋ぐ」構想から、さまざまな局面で見つけた史資料を材料に、著者がこれまでに得た知見を活かして料理した歴史随筆集である。イエズス会士フランシスコ・デ・ザビエルの来航頃(中世末期)から、対外交流の制限が厳格となった17世紀中葉頃(近世初期)までの時期に編まれた史資料、江戸文化が色濃く反映した17世紀後半頃(近世前期)から19世紀初頭頃(近世後期)まで、そして幕末頃から現代までの史資料を取り上げた「過去と今を繋ぐ」全30話。「世界」の見え方が変わる一冊。

【目次】
 Ⅰ
第1話 死を想え――殉死と殉教
第2話 人はパンのみにて生くるにあらず――食べるザビエル
第3話 阿蘭陀迄境なしの水路なり――イギリス商館長の見た日本
第4話 散りぬべき時知りてこそ――細川ガラシャの美徳
第5話 江戸は燃えているか? ――哀しき人間賛歌
第6話 新しい天体――美味礼賛
第7話 汝の敵を愛せよ――猫と鼠
第8話 全地は一の言語、一の音のみなりき――ケンペルが見た日本人の起源
第9話 既知との遭遇――『日葡辞書』と『嶋原記』
第10話 蝶々夫人――外科医マルティン・レメイのみちゆき

 Ⅱ
第11話 武士道と云は死ぬこと? ――建前と本音
第12話 臭い物には巻かれよ――「におい」の日欧比較文化史
第13話 あら日本恋しや――海外への夢と現実
第14話 ミイラ取りがミイラに――薬としての人体
第15話 人生は短く、術は長し――名人の境地
第16話 菊花の約――約束と信義
第17話 恩讐の彼方に――唐人屋敷へ侵入せよ
第18話 初歩的な事だよ――文書主義と検死
第19話 翻訳者は裏切り者――「和解」と「翻訳」
第20話 二一八年六ヶ月の孤独――志筑忠雄の学問革命

 Ⅲ
第21話 地球は丸い…はず――ある幕末民間製の地球儀の真相
第22話 悠々として急げ――熊本の洋学政策
第23話 光はヤポーニアから――オリエンタリズムの行方
第24話 それでも天は回る――学僧佐田介石の憂鬱
第25話 朋有り遠方より来たる――「黒船」とは何か
第26話 亡書読書――書物の運命
第27話 クォ・ヴァディス――半導体狂騒曲
第28話 トンネルを抜けると…――「レンズ」と学問の意義
第29話 漂えど沈まず――人類の闘い
第30話 史を想え――近世ヨーロッパの地図に記された「海の名」が示すもの

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文学部

FAX:096-383-3496