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「高度グローバル人材育成プログラム」学生隊員現地レポート【タイ便り vol.7(門脇左和さん)】(最終回)

【タイ便りvol.7】

アドミニストレーション研究科 公共・福祉分野 

博士前期課程2年 門脇左和

 1年間の派遣が終わり、9月4日に無事帰国することができました。帰国直後は実感が湧かず心ここに在らずでしたが、やっと日本での日常感覚を取り戻してきました。

 帰国直前の8月は帰国準備でとても忙しい1ヶ月でした。荷造りが進み、部屋から物がなくなっていくのを見て、この1年間あっという間だったなと思い出に浸りつつ、帰国したい気持ちと寂しい気持ちで複雑でした。

 学校では環境の生徒たちと一緒に作成していたコンポストを片付けました。生徒たちは班ごとに作ったコンポストの生ゴミの分解を確認し、出来上がった肥料の袋詰めを行いました。なんとか作業を終わらせることができてよかったです。

 日本語の授業では全学年の生徒とお別れをして、手紙やお菓子を渡すことができました。日本についての質問コーナーが開かれ、日本の妖怪に会ったことがあるか、日本人の女性はなんでみんな前髪を作るのかなど面白い質問がたくさんありました。私も答えながら改めて日本について考える良い機会になりました。

 職員会議後に私の送別会を開いていただいて、校長先生からお別れのお言葉をいただき、各分野の先生から贈り物をいただきました。最後に私から先生たちに感謝の言葉を述べる機会をいただいたのでタイ語でスピーチをしました。タイの先生から教えてもらったスラングのようなあまり丁寧ではない言葉について「この学校の先生たちから教科書に載っていないようなタイ語を教えていただきました。この場では言えません。」ということを話すと、誰が悪い言葉を教えたのかと犯人探しが始まり、すごく盛り上がりました。タイに派遣された当初に比べるとタイ語が上達したなと実感し嬉しかったです。これもタイの先生たちが日常的に関わってくれたおかげだなと思います。

 活動最終日がちょうど私の誕生日で、環境の生徒たちがギターを弾いて誕生日の歌を歌ってくれたり、前学期の環境の生徒たちがケーキを持ってきてくれたり、今まで関わった生徒たちが職員室まで会いにきてくれました。活動がうまくできたのか最後まで不安があったのですが、私との活動は生徒たちにとって楽しいものになっていたのだなと確認することができ、安心したと同時に嬉しい気持ちでいっぱいでした。夜は仲良くしてくださっていた先生たちがパーティーを開いてくれて、とても思い出に残る誕生日になりました。

 帰国3日前に配属先であるラヨーン県を出て、バンコクに上がり、タイ人の友達や同期隊員、お世話になったJICAのボランティア調整員やナショナルスタッフの方と会ったり、お土産を買ったりと、最後のタイを満喫しました。

 帰国日を迎え、空港には配属先の先生たちがサプライズで見送りに来てくれました。帰国前に会うことができてすごく嬉しかったです!!

 熊本県立大学の高度グローバル人材育成プログラム(JICA連携派遣)を通してのJICA派遣にあたって、このプログラムを企画してくださった熊本県立大学とJICAの方々にはとても感謝しています。このような貴重な機会を設けていただき、ずっと夢だったJICA海外協力隊員として現地で活動をし、さまざまな人と関わり、タイの支援だけでなく自分自身の糧になる経験ができました。また現地のJICAスタッフの皆さんや、配属先学校の先生、隊員の皆さんなどたくさんの人に支えられて無事に派遣を終了することができました。

 今後はこの経験からの学びを無駄にしないよう積極的に活動し、少しでも社会還元、貢献できるよう努力を続けていきます。

コンポストの片付けをする生徒達
パッケージングしたコンポスト肥料
前学期の環境の生徒達
日本語の生徒達

見送りに来てくれた先生達

お問い合わせ先

国際教育交流センター

FAX:096-234-6967