本学では高大連携の一環として「サステナビリティ講座」を開催しています。11月14日に熊本県立水俣高校で、遠藤浩昭・特任教授を講師に、同校の生徒15名がサステナビリティ(持続可能性)の観点から熊本と海外について学びました。

講座の前半では、遠藤特任教授がアフリカ・モザンビークでの経験を交え、途上国が直面する厳しい現実とそれを取り巻く国際社会の課題を紹介。「負の連鎖を断ち切るのが国際協力」と述べ、生徒たちの国際理解を深めました。さらに、これから社会へ踏み出す生徒たちに向け、「自分の将来を決めるとき、本を読み、いろんな大人に会うことで世界が広がる。ぜひ興味のある分野の人に会いに行って話をしてほしい」と自身のキャリアを振り返りながらメッセージを送りました。

後半では、事前に生徒を対象に行った、熊本や海外への意識に関するアンケート結果を共有。今後、自分たちが思い描く“住みたい熊本”の実現や、持続可能な社会づくりに向けてどのように行動すべきか考え、行動してほしいと促し、講座を締めくくりました。

受講した生徒たちからは
「目に見えるものだけでなく、目に見えないものを考えるという言葉が心にささった。これから色々な挑戦や人々との出会いを通じて、共生、共創が重要だと感じた」
「失敗を恐れてすぐ行動できないことが多かったが、“やらない後悔よりやる後悔”を意識し、今後は積極的な行動をとりたい」
「国同士でよりよい世界を創るための第一歩として英語を学んでいるのだと感じた」
といった声が寄せられました。
講座終了後には、国際協力・交流に強い関心を持つ生徒と座談会を開催しました。生徒たちは自身の考えや将来の展望について、約1時間にわたり、より深く具体的に語る機会となりました。