本学では、熊本県が「水銀に関する水俣条約」(平成25年(2013年)採択)の早期発効及び水銀フリー社会実現に向けた先導的な取り組みの支援を目的として創設した補助金を基に、水銀研究分野における国際的研究者を育成するための奨学金制度を設け、平成26年度(2014年度)より、世界各国から留学生を受け入れています。
この水銀研究留学生による新たな取り組みとして、今年度より、県内の高校生を対象とした「環境出前講座」をスタートしました。
令和8年(2026年)7月8日(水)、この第1回目となる出前講座を、熊本工業高校において実施しました。当日は、工業化学科に所属する1~3年生、24名が受講し、環境共生学研究科博士後期課程1年のMuhammad Ihsan Sofyanさんが講師を務めました。
Ihsanさんは、インドネシアで流通している一部の美白化粧品に水銀が含まれていることに着目し、その分析や評価、美容サロンからの排水に含まれる水銀の分析や浄化方法の開発に向けて研究を進めています。Ihsanさんは、高校生に対し、自身の研究内容のほか、水銀の基礎知識の解説、出身国であるインドネシアの文化の紹介などを行いました。
また、その後は水銀とインドネシア文化についてのクイズも行うなど、高校生との交流を深めました。

講義を行うIhsanさん
受講した高校生からは、「水俣病以外にも、世界ではいろいろな形で水銀の被害が起きていることが分かった」、「水銀や水俣病について、まだ知らないことがたくさんあると分かったので、これからもっと知識を深めていきたい」との感想が寄せられました。
本学では、熊本県の若い世代にも水俣病や世界の水銀問題に関心を持ってもらえるよう、今後も継続してこのような取り組みを行っていく予定です。
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