本学では、熊本県が「水銀に関する水俣条約」(平成25年(2013年)採択)の早期発効及び水銀フリー社会実現に向けた先導的な取り組みの支援を目的として創設した補助金を基に、水銀研究分野における国際的研究者を育成するための奨学金制度を設け、平成26年度(2014年度)より、世界各国から留学生を受け入れています。
この水銀研究留学生による新たな取り組みとして、今年度より、県内の高校生を対象とした「環境出前講座」を実施しています。
令和8年(2026年)7月13日(月)、第2回目の出前講座を、玉名女子高校において実施しました。当日は1年生の31名が受講し、環境共生学研究科博士後期課程2年のWang Huilingさん(中国出身)、Fuzi Suciati Sastraatmajaさん、1年のEsti Mega Maulidayantiさん(ともにインドネシア出身)が講師を務めました。
講義は、本学国際教育交流センターの小林秀弥特任教授の進行のもと行われ、初めにWangさんが、水銀の歴史とその人体や環境への影響について説明を行いました。
それに続き、FuziさんとMegaさんが自身の行っている研究に関して講義を行い、インドネシアでは廃棄物処分場や石炭発電所に由来する水銀問題が発生していること、それらを解決するために日々分析や除去方法についての研究を行っていることなどを説明しました。
また、FuziさんとMegaさんからは出身国であるインドネシアの紹介も行われ、部族ごとの文化の多様性をはじめ、日本では見られない動植物や、異なる食文化、生活習慣などについての話に、高校生たちは驚きながらも興味深く聞き入っていました。


Megaさん(中央)、小林特任教授(左)
受講した高校生からは活発に質問が寄せられ、講義後には、「水俣病のことは知っていても、水銀については知らないことが多かったので勉強になった」、「インドネシアの廃棄物処理問題や、それが水銀被害につながっていることを初めて知った。これからもっと環境問題に目を向けていきたい」との感想をいただきました。
本学では、熊本県の若い世代にも水俣病や世界の水銀問題に関心を持ってもらえるよう、今後も継続してこのような取り組みを行っていく予定です。
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