令和8年度熊本県立大学大学院秋季入学式を令和8年(2026年)9月18日に本学CPDホールで行いました。本学では、大学院で学びたい方、特に社会人や留学生のニーズに応えるため、平成24年度(2012年度)から大学院博士後期課程に秋季入学制度を導入しています。
今年度は、環境共生学研究科博士後期課程に5名が入学しました。
堤裕昭学長は、「それぞれ異なる国や地域で育ち、異なる経験を重ね、そして異なる研究課題を胸に、この熊本の地に集われた皆さんを、本学にお迎えできることを大変うれしく思います。
皆さんがこれから学ぶ博士後期課程では、これまで誰も明らかにしていなかった新しい知見を生み出し、それぞれの専門領域における研究を、自らの力で一歩前へ進めることが求められます。研究とは、最初から答えが分かっているものを確認する作業ではありません。まだ誰も答えを知らない問いに向かって、自ら考え、試行錯誤を重ねながら、その答えを探していく営みです。その過程こそが、皆さんを自立した研究者へと成長させていきます。これからの大学院生としての期間では、ぜひ研究に深く没頭する日々を送ってください。
20世紀後半、1970年代から1980年代頃には、来る21世紀には科学技術がさらに発展し、私たちは何不自由なく、便利で快適な生活を送ることのできる、明るい未来社会が訪れると、多くの人々が期待していました。しかしながら、実際に21世紀を迎えてみると、想像していたものとは大きく異なる現実が広がっています。地球温暖化の進行に伴い、世界各地で記録的な高温や豪雨など、極端な気象現象が相次いで発生しています。さらに、自然環境の不安定化に呼応するかのように、人間社会もまた不安定さを増し、世界各地で起こる紛争や対立のニュースが絶えることはありません。
今こそ、私たち人類には『叡智』が求められています。私たちがこの地球上で豊かな社会を築き、暮らしていくためには、自然とのバランスを保ちながら、人間社会を発展させていく必要があります。まさにこの課題と向き合うための学問が、本研究科が掲げる『環境共生』の学問であります。
研究に国境はありません。異なる文化、異なる価値観、異なる学問的背景を持った人たちが互いに議論することで、自分一人では思いつかなかった新しい視点に出会うことがあります。ぜひ、互いの研究について語り、議論し、刺激し合ってください。
皆さんが博士号を取得するときには、それぞれの専門分野について深い知識を持つだけではなく、自ら研究課題を見いだし、自ら考え、自ら研究を進め、そして自らの言葉でその成果を世界に発信することのできる研究者へと成長していることを期待しています。」と式辞を述べました。
【当日の様子】

