令和8年(2026年)9月15日、本学環境共生学研究科に在籍する水銀研究留学生第10期生2名が学位取得(博士後期課程)、卒業することに伴い、指導教員及び在学する他の水銀研究留学生とともに、熊本県の木村 敬知事を表敬訪問しました。
まず、木村知事からは、「今年は水俣病の公式確認から70年という節目の年。熊本県は水俣病の悲劇を二度と繰り返さないという強い決意のもと、水俣病問題の解決や『水銀フリー社会』の実現に向け全力で取り組んできた。その取り組みの一つとして、2014年から熊本県立大学での水銀研究者の育成を進めてきたが、今年もお二人が無事に卒業を迎えられることとなり、大変嬉しく思う。この3年間、特に今年は大きな地震もあり、留学生活には様々な苦労があったと思うが、熱心に研究を続け、限られた時間で学位を修められたことに敬意を表したい」とお祝いと労いのお言葉をいただきました。

これに対し、環境共生学部 石橋 康弘教授は、「木村知事をはじめ、県や国、各関係機関からのご支援のおかげで今年も学位取得者を輩出することができた。これまでの卒業生も、本県での学びを活かして世界各国で活躍している。また、今年度からは新たな取り組みとして、水銀研究留学生による高校生向けの『環境出前講座』を始め、本学での研究成果や水銀に関する知識を県内の若い世代に還元していくことにも努めている。これまでのご支援に厚く感謝申し上げるとともに、今後も『水銀フリー社会』の実現に向け、この取り組みが続けられるよう、ご支援をお願い申し上げたい」とお礼を述べました。

次に、今回学位を取得したマーガレット・ボーヘンさん(ガーナ出身)は「ビリム川(ガーナ東部)流域における水銀汚染の生態系及び人間への健康リスク評価」について、スシ・スリスティアさん(インドネシア出身)は「インドネシアにおける環境水銀汚染:石炭火力発電所の活動の影響、ジャカルタ湾の食物連鎖における生物濃縮、ヒトへの健康リスク」について、それぞれの研究成果の報告を行い、指導教員である環境共生学部 石橋 康弘教授、阿草 哲郎教授からの解説が行われました。


その後、二人の卒業を祝福するためくまモンがサプライズで登場。留学生たちは笑顔で迎え、記念撮影や交流を楽しむなど、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
最後に、木村知事から「これからの二人の活躍を祈っている。熊本を第二の故郷と思ってまた訪れていただきたい」と励ましのお言葉をいただき、二人にとって熊本での留学生活を締めくくる、思い出深い訪問となりました。
