令和8年度、文学部 日本語日本文学科 歴史学研究室では、公開講演会「書誌学を知らずして書を語る勿れ」(2回連続講演会)を企画しました。その第1回目として、10月24日(土)、日本書物史・和本書誌学の第一人者である佐々木孝浩先生(慶應義塾大学 附属研究所斯道文庫 教授)をお招きし、講演会「『源氏物語』本文研究の歴史―未来に向けた提言として」を開催しました。台風が迫る中、当日は一般・学生・教員の計71名が受講しました。
講演は、海外における和本の評価や所在状況、オンラインを用いた和本書誌学の発信に始まり、中古・中世の書物の造りと『源氏物語』の先行研究史を押さえつつ、この『源氏物語』を、内容からではなく、書物(の造り)の側面から分析した成果を披露されました。途中、先生ご所有の古筆切3点を会場に回してくださり、受講者はそれら貴重資料に実際に触れながら先生のご解説を拝聴し、さらに質問にもお答えいただける贅沢な時間を堪能しました。
このような素晴らしい時間をご演出くださった佐々木孝浩先生に、心より御礼申し上げます。