令和3年度熊本県立大学大学院秋季入学式を令和3年(2021年)9月22日(水)に本学CPDホールで行いました。本学では、大学院で学びたい方、特に社会人や留学生の利便性に応えるため、平成24年度から大学院博士後期課程に秋季入学制度を導入しています。
　今年度は、文学研究科博士後期課程に1名、環境共生学研究科博士後期課程に3名の計4名が入学しました。
　半藤英明学長から、「感染症、貧困、紛争、戦争など、現在の世界的な混乱で明らかなように人間社会は不完全であり、それは人が不完全であるということです。そのことを自覚し、人はあらゆる努力を重ねなくてはなりません。人類共通の課題は、幸せな社会、よりよい未来を作ることです。そのためには世界中の人々がモラルを確立し、他者を理解して協調する精神を獲得し、社会づくりに関心を払うことが大切です。人間社会の理想は人々が作る多角的で多面的な社会の筈です。そのことをオリンピック・パラリンピックが教えてくれます。学問にいそしむ者は、その立場において多角的で多面的な社会づくりに貢献する努力を怠ってはなりません。地球と比べれば、人間は小さな存在ですが、小さな人間の大きな理想が人類の未来を作ります。よりよい未来を創る原動力が学問です。学問とは人類を幸福にするための科学です。人類の未来を作る意気込みを持ち、学問の力を信じ、努力を惜しまず研究に励んでほしい。」と式辞がありました。