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飯村研究室の学生らが、教育システム情報学会「産学連携奨励賞」を受賞しました
Posted on : 2025.05.09飯村研究室の学生らが、2025年(令和7年)2月に開催された「教育システム情報学会 2024年度学生研究発表会」にて研究発表を行い、「優秀発表賞」に続き、「産学連携奨励賞」を受賞しました。 今回受賞した賞は、同発表会で各地区の優秀発表賞に選ばれた研究の中から、産業界との連携や社会的インパクトの可能性が高いものに対して教育システム情報学会産学連携委員会より授与されるものです。おめでとう!
研究課題
児童を対象とした食育支援アプリケーションの開発
研究内容
近年、朝食の欠食や偏った栄養摂取といった不適切な食習慣に起因する生活習慣病の増加が深刻な社会問題となっています。このような状況を受けて、政府は食育基本法の制定などを通じ、国民の食育を推進する体制を整備してきました。特に子ども時代の食育は、大人になってからの健康意識や生活習慣に強く影響します。しかしながら、学校現場では専門教員の不足、指導時間の確保の困難さ、教員の負担の大きさといった課題に直面しています。
本研究では、そうした教育現場の制約を補い、子どもたちが楽しく主体的に食と向き合えるよう支援するため、iPad専用の食育アプリ「ろぐみいる」を開発しました。また、開発したアプリケーションを千葉県および熊本県の小学生に実際に使用してもらい、評価実験を行いました。実験の結果、「ろぐみいる」は児童の食事に対する姿勢を前向きなものへと変化させ、食事そのものを楽しい体験とする効果が確認されました。これにより、本アプリケーションは教育現場における食育の人材不足や時間的制約といった課題の解決に寄与し得る、有用な教育ツールであることが示唆されました。
なお、本研究で開発したiPad向けアプリケーション「ろぐみいる」は、App Storeより無料でダウンロード可能です。
研究メンバー
総合管理学部 総合管理学科・3年(研究開発当時) 飯村研究室
丸田 妃菜美、山口 昂大、山下 緩菜、山下 徳真、山田 鈴音、米山 詩歩、吉山 千愛
教育システム情報学会「産学連携奨励賞」表彰制度とは
教育システム情報学会産学連携委員会は、本学会の学生研究発表会における発表の中で、学術的な観点のみならず、産業的な観点においても評価し、研究開発および実践内容が社会発展への寄与や産学連携への潜在性を含む将来への期待を考慮して奨励することを目的とした「産学連携奨励賞」の表彰をおこなっています。