理事長紹介・メッセージ

公立大学法人 熊本県立大学
理事長 五百旗頭 真(いおきべ まこと)
【プロフィール】法学博士、文化功労者。専門は政治学。
防衛大学校長を経て、平成24年4月に本法人理事長就任。元「東日本大震災復興構想会議」議長。
詳細はこちらへ(五百旗頭真略歴(PDF))


平成29年1月6日公表

理事長 五百旗頭 真

≪乱世を心穏やかに生きる≫(2017年頭挨拶)

 明けましておめでとうございます。イスラム国や中国など既存秩序への挑戦者だけでなく、秩序を守る側であった米英の秩序がひっくり返った、まさに乱世です。今年はさらに悪化するのか、あるいは踏ん張ることができるか、岐路の年になると思います。この乱世を穏やかに生きることを考えたい。

 西洋では、危機を迎えると間もなく世の終わりがくると予言する者が必ず現れ、全て外れてきました。東洋には輪廻思想があり、大変な時代と思われても、末法の後にまた妙法の新たな時代が来るという。地球も永遠に存在するように思えるが、誕生したのが約46億年前で、あと50億年で地球はなくなると推計されています。決して永遠ではない。地球の歴史上の出来事では、約6,500年前に直径15kmの小惑星がメキシコのユカタン半島へ激突した結果、高さ300mの津波が起こったとされています。東日本大震災で15mの津波が岩手県陸前高田市の平野部を襲い、がれき以外何にも残っていないという経験から言えば、300mの津波とは気が遠くなます。衝突による衝撃が高熱をもたらし、地球上に火事が起こりました。チリが地球を覆い、その後数年にわたり猛烈に寒冷化して恐竜が絶滅してしまう驚愕の出来事となりました。地球の歴史の中において、地球環境の変化により地球上の生物は5度全滅に近い事態となったがいずれも極度の寒冷化によるもののようです。恐竜の絶滅はその中の一つです。現在地球は、社会活動により温暖化していると言われていますが、地球物理的には逆に緩やかな寒冷化のサイクルにあるという。それを人間の産業活動が上回って温暖化になっているわけです。今後地球環境がどうなっていくかは予断を許しませんが、人類が記憶している歴史は、1万年前からせいぜい2万年に過ぎません。地球上の生物が全滅しそうになった地球環境の変化の再来を待つまでもなく、我々は自らの手で人類を絶滅させるかも知れません。

 「あと一時間で世の終わりが来るとしたら何をしますか」と聞かれて、「このままテニスを続けます」と答えた人がいたそうです。人間は、できることとできないこと、それを分別できないとパニックになります。身近なことを大事にして、“どう対処するか”、“どう生きるか”を考え、知恵を働かせつつ、穏やかに生きるのがいいのではないでしょうか。拙著『大災害の時代~未来の国難に備えて~(毎日新聞出版)』にも書きましたが、関東大震災に横浜で巻き込まれた外国人脚本家が、「日本人は凄まじい混乱の中、誰一人として取り乱さず平静に振る舞っていた。」と驚いていました。阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震の際にも、日本人が立派に振る舞ったと欧米メディアでもニュースになりました。重大局面にあって、かえって冷静に振舞う伝統が日本人にはあるのではないかと思います。

 とんでもないことが起こりがちな時代だからこそ、穏やかにできないことは静かに落ち着いて見守り、できることをしっかりと皆でやっていく。それがこの“乱世を心穏やかに生きる”ということのポジティブな側面だと思います。そうした心をもって皆様とともに頑張りたいと思いますので、今年もよろしくお願いします。



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