学長紹介・メッセージ

熊本県立大学
学長 半藤 英明(はんどう ひであき)
【プロフィール】博士(文学)。専門は日本語学。本学文学部教授。
本学大学院文学研究科長、副学長、学術情報メディアセンター長を経て、平成28年4月に学長に就任。
※ 研究業績等詳細はこちら(研究者情報ホームページ)へ


令和3年(2021年)4月1日公表 

学長 半藤 英明 

~ 言葉を学び、言葉に学べ ~

 言葉が響かないと非難された人がいた。その表現もどうかと思うが、言葉から力や信頼がなくなり、心のない形骸化した言葉が横行するようになると、人間社会は混迷し、堕落し、やがて崩壊する。言葉に無頓着であってはならない。言葉のあれこれを軽く見てはならない。健全な人間社会であるためには常に言葉とともに生きている自覚が大切である。

 およそ1年前、平和のあり方を追求した中村哲氏が銃撃に倒れた。学ぶべき言葉の多い方だが、緊急事態宣言さなかの2021年1月12日、やはり平和にこだわった半藤一利氏が亡くなった。著名な物書きは版画づくりや歌を好んだ趣味の人である。昵懇であった保坂正康氏は「半藤史観」に影響されたことを新聞に書いている。保坂氏によれば、半藤史観は事実の探求、平易な文体、市民の視点という三つの三角面で構成される三角すいである。三角すいの底面には戦争体験と人物鑑識眼があると分析された。歴史探偵として多くの読者を得ている理由はこの三角すいと無縁ではないだろうが、私として注目すべき遺産は言葉を十全に理解しようとする態度である。言葉には使用者の人格が現れる。


 言葉に力を与えるものは信頼であり、信頼を保証するものが人物である。信頼できる人物の言葉に、人は聞く耳を持つ。人物の決め手は人格である。しかも、敬愛される人格は実は言葉の力や信頼によって保証されるという輪を描く。だから学生諸君よ。言葉を学び、言葉に学べ。人格を高めることで人は生きる意味を深く悟り、そのような人々の集合として人間社会の健全さが生まれ、育まれ、保たれるというものだろう。

 

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