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海外インターンシップ活動報告会を開催しました。

令和5年(2023年)11月16日(木)、小ホールにおいて、もやいすとグローバル育成プログラムの3年次科目「グローバル実践活動」において、今年の夏に海外インターンシップを行った3年生5名が活動報告会を行い、本学学生29名、教職員8名が参加しました。

この科目では、学生が2年次までにもやいすとグローバル専用科目において培ってきた英語でのコミュニケーション力や国際理解・異文化理解に関する知識を活用し、海外インターンシップ等、実社会での活動を通じて学びを得ることを目的としており、今年度は5名の学生が、カンボジアの国際NGOやエドテック企業等5つの機関で、1か月間のインターンシップを行いました。

 

まず始めに、本科目の担当教員の一人である国際教育交流センター長・レイヴィン教授が、開会の挨拶とともに、もやいすとグローバル育成プログラムの概要説明を行いました。

 

次に、実際にカンボジアでインターンシップを行った学生5名が、カンボジアの文化や交通事情、名所等の紹介を行いました。

 

その後、各学生がインターンシップの活動内容や成果、そこから得た学びについて発表しました。

1人目は公益財団法人国際開発救援財団(FIDR)において栄養教育普及事業に携わり、カンボジアの子どもたちや、子どもたちの教育に関わる先生方に対し、食育に繋がるような日本の取り組みを紹介した総合管理学部3年・芦村さん。この経験から、カンボジアの子どもたちの現状を学んだだけでなく、自身のプレゼンテーション力にも自信がついたと言います。今、自身が置かれている環境に感謝しながら、これからも挑戦を続けていきたいと語りました。

2人目は、シバタ工業株式会社において日本式ため池の普及事業に携わり、カンボジア政府や現地の人々、日本政府関係機関等、各方面に対して広報・普及活動を行った総合管理学部3年・大塚さん。事業を成し遂げるためには、様々なカウンターパートとの連携が不可欠であることを学んだ、と話しました。

3人目は、カンボジア発アパレルブランドのSuiJohにおいて、着物をリメイクした製品作りのプロジェクトや動画・SNSを活用した広報活動を行った総合管理学部3年・原田さん。プロジェクトを通じて計画的に物事を進めることの大切さや、自身の強み弱み、チャレンジすることの大切さに気付けたと言います。また、職場のメンバーとの協働を通じて、人と関わることが好きになり、英語によるコミュニケーションにも自信がついた、と語りました。

4人目は、アプリ教材を用いた公的教育支援を展開するWonderfy株式会社で、実際に現地の公立小学校の教壇に立ち、子どもたちへのデジタル教育に携わった文学部3年・竹中さん。学校の設備や教育にかけられている時間が十分とは言えない中で、子どもたちがなるべく楽しく学習できるよう工夫したと言います。この経験から、積極的なコミュニケーションの重要性に気づき、また、限られた時間・環境でも出来ることをしようという姿勢や、物事を客観的・多角的に捉えるクリティカルシンキングが身に着いた、と語りました。

5人目は、国際協力機構(JICA)と国際交流基金(JF)の協力のもと、ビジネストレーニング、日本語教育、文化事業等を展開するCambodia-Japan Cooperation Center(CIJCC)で、日本語教育のコンテンツ製作や文化交流イベントの企画・運営に携わった総合管理学部3年・陽さん。イベントの企画会議で活発な意見が交わされる中で、自身も徐々に積極的に意見を言えるようになり、英語でのコミュニケーション力が向上したと言います。一時は日常の忙しさから海外渡航を諦めかけた時期もあったそうですが、今回の体験から、何事も経験してみなければ分からないと実感した、と語りました。

5名の報告の後、堤学長は「日本語が使えない状況で、英語を使って成果を出すために努力をしたことが素晴らしい。」と述べ、各学生の努力を称えました。また、参加していた学生全員に対しても、「日本や熊本を外から見ると、日本の当たり前が世界では当たり前ではないことが分かると思う。ぜひ、そのような経験を学生の皆さんにしてもらい、世界を広げてもらいたい。そのためにはまず英語を身に付けること。ぜひ努力して価値のある経験を掴み取ってほしい。」と、エールを送りました。

参加者からの質疑応答では、日本との違いでカルチャーショックを受けたことはあるか、現地の食べ物は口に合ったか、カンボジアの英語は聞き取り易かったか等、カンボジア生活に関するものから、現地の栄養教育における日本との違いは何か、といった専門的なものに至るまで、様々な質問が寄せられ、5名はそれぞれが体験したエピソードを交えて回答しました。

最後に、本科目のもう一人の担当教員である国際教育交流センター・遠藤特任教授が、「現地で色々な活動を通じて困難や戸惑いもあっただろうが、それも含めてかけがえのない経験となったと思う。これからも多くの学生にもやいすとグローバル育成プログラムに参加してもらい、海外との関わりを持ってもらいたい。」と述べ、会を締めくくりました。

参考:もやいすとグローバル育成プログラム(学部生対象)|公立大学法人 熊本県立大学 (pu-kumamoto.ac.jp)

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国際教育交流センター