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カンボジア国大臣 Ek Sonn Chan 閣下による特別講義が行われました

令和3年(2021年)5月25日、もやいすとグローバル育成プログラム科目の「Kumamoto Studies」において、カンボジア国大臣であるEk Sonn Chan閣下により「プノンペンの奇跡と水道整備までの道のり」をテーマとした特別講義が行われました。

講義はオンラインで行われ、当該科目の履修学生のほか、講義に関心のある本学の学生及び教職員約60名が参加しました。また、協定校を含む国内外の大学生及び大学関係者18名、大臣の取り組んでこられた事業に縁の深いJICA及び北九州上下水道局等の関係者30名以上が聴講したほか、本学と熊本県教育委員会との連携協定に基づく高大連携事業の一環として、県内の中高生及び教員130名以上、合計281名が聴講しました。

Ek Sonn Chan大臣は、水道管の不法接続や盗水が横行し、水道公社が腐敗と汚職の温床だった時代から、プノンペン市水道公社の総裁として、わずか15年の間に人々に安全な水を届け、日本にも劣らない高いレベルのサービスを提供するまでに成長させた「プノンペンの奇跡」について語りました。

この偉業を達成するために、大臣は「3つのH ― Head (スキルや知識)、Heart (情熱)、Hands (行動)」を大切にしていたとし、リーダーとして組織を統率し、やる気のある若いスタッフにチャンスを与えること、待遇の改善、チームワークの構築に取り組んだことを紹介しました。

また、北九州市上下水道局やJICAをはじめとする日本からの技術協力と資金援助、及びそれらに携わった日本人との深い絆がなければ、この奇跡は実現し得なかったと語りました。

講演後、聴講した学生からはいくつかの質問が寄せられ、「この偉業を成し遂げる過程において、失敗したことや後悔はあるか?」との問いに対しては、「失敗や後悔はたくさんある。それでも失敗は大切なレッスンであり、成功するためにはどうすれば良いのか学ぶことができたので、失敗を恐れないでほしい」と、大臣より温かいメッセージが送られました。

◆もやいすとグローバル育成プログラムとは
地域課題に柔軟に適応し、グローバルな視点を持って活動できる学生を育成することを目的として、1年次から4年次までの体系的な学びを提供するプログラム
https://www.pu-kumamoto.ac.jp/international/moyaist-global/
  
◆Kumamoto Studiesとは
熊本や世界でグローバルに活躍する方々を講師としてお招きし、熊本の魅力、観光戦略、世界の課題、SDGsなど多様なテーマについて英語で学ぶ科目
担当教員: Richard Lavin 教授、田中 耕太郎 特任教授

お問い合わせ先

熊本県立大学 国際教育交流センター
〒862-8502(大学専用郵便番号:住所記載不要)
熊本市東区月出3丁目1番100号