研究者情報

教授 専攻長 髙橋 浩伸 / TAKAHASHI Hironobu
1963年生まれ
最終学歴 | 九州芸術工科大学大学院 芸術工学研究科 芸術工学専攻 博士後期課程修了 |
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学位 | 博士(工学)(九州大学) |
所属 | [環境共生学部]環境共生学科 居住環境学専攻 |
takahashi@pu-kumamoto.ac.jp | |
関連サイト | Tahkahashi lab |
本人からの メッセージ |
デザインの目的は、誰かを「幸福」にすることである。 この「幸福」とは、世界平和や貧困の救済などのような壮大なものではなく、デザインされた〝ものこと”によって、微笑んだり、感動したりするといった一見些細なことかもしれないが、人間にとって非常に重要な、心揺さぶる体験を創造することを意味する。 理念なきデザインは、人を幸福にできない。 このデザインの目的を自覚していないと、経済性や機能性、効率性や自己主張のみに囚われ、デザインで人を傷つけてしまう可能性がある。 また建築デザインとは、人間にとって幸せな生活や豊かな社会を構想し、実現する創造的な行為と言える。すなわち、建築デザインとは、 社会性を帯びた創造に他ならない。 必然的に社会的であることが、目的を持たない純粋芸術とは異なる。 社会性を帯びた創造が必須の建築にとって、自己主張だけでは、皆不幸になる。 しかし、自分を意志を曲げて、他者のニーズだけを叶えることも、本当の意味での幸福とは言えない。作者としての自分を見失ってしまうからである。 自分の価値観と違うニーズに対しては、したたかに、また丁寧に対応しつつ、更にそのニーズを超える、他者も自分も納得できる提案をすべきである。 「自己主張」をするのではなく、他者との間で「自己確立」を目指さなければならない。 このことを怠ると、他者からの信頼を失い、自分自身さえも見失ってしまう。 これこそが建築と純粋芸術の大きな違いであり、さらに言えばこれこそが建築の難しさであり、醍醐味でもある。このような試練を経て生み出された建築には社会性を帯びた「感動」が伴う。 |
授業科目 | (学部)住空間計画学 , 比較住文化論 , 居住環境デザイン実習Ⅲ , 居住環境デザイン実習Ⅵ , 住まいと地域環境 , フィールドワーク , 日本事情Ⅱ , 環境共生総合演習 , (大学院)共生住空間論 , 環境共生演習Ⅲ , 環境共生演習Ⅳ , 環境共生学特論 |
専門分野 | 空間美学 , 空間デザイン , 住環境デザイン |
主な研究テーマ | 現代空間美学 , 日本の美的概念に関する時代推移とその構成モデル-美的空間創造のための基礎的研究- , インテリア空間における美のチェックリストの創出 , インテリア空間における美的価値観と評価構造 , 日本人の美意識に関する基礎的研究 , フラクタル次元による茶室空間の美的考察 , 枯山水石庭におけるフラクタル次元に関する研究 |
学会での 活動状況 |
日本建築学会、日本デザイン学会、日本インテリア学会、芸術工学会、人間・環境学会(MERA) 日本インテリア学会 評議員(2020.04-) 日本建築学会 環境心理小委員会 委員(2007.04-2020.03) 日本建築学会 建築設計計画評価小委員会 委員(2012.04-2020.03) 日本建築学会 空間研究小委員会 委員(2012.04-2020.03) |
地域連携分野 のジャンル |
居住環境 , 地域・社会 , 文化・文学・歴史 |
地域連携分野 のテーマ (キーワード) |
都市環境 , 景観整備 , 循環型社会 |
社会での 活動状況 |
熊本県相良村「相良ブランド会議」委員(2016年~2018年) 熊本県「高校・大学等の学生が考える設計コンクール」審査委員(2015年1月~2018年) 長崎県南島原市有家町 総合計画審議会 委員(2000年2月〜4月まで) 長崎県南島原市北有馬町「有馬セミナリオ委員会」 委員(2002年2月〜2004年3月まで) 【テレビ出演】 「ABC テレビ 大改造!!劇的ビフォアフター 匠ごめんなさい!アフターアフター やっちゃいましたSP」 放映日:2016 年5 月 物件名:玄関を裸で出る家 建設地:福岡県福岡市 「ABC テレビ 大改造!!劇的ビフォアフター」 放映日:2010 年9 月 物件名:階段でごはんを食べる家 建設地:福岡県久留米市 「ABC テレビ 大改造!!劇的ビフォアフター2009春の2時間スペシャル」 放映日:2009 年3 月 物件名:玄関を裸で出る家 建設地:福岡県福岡市 「ABC テレビ 大改造!!劇的ビフォアフター」 放映日:2003 年12 月 物件名:お風呂に階段のある家 建設地:長崎県佐世保市 【講演】 「建築を志す若者たちへ」(Web講演会)午前、午後各1回 主催者:麻生建築&デザイン専門学校 2020年08月 「デザインの目的とデザイナー育成」 主催者:麻生建築&デザイン専門学校 入場者:69 名 2019年08月 「これから建築を志すあなたへ」 主催者:麻生建築&デザイン専門学校 入場者:52 名 2019年05月 「オープンキャンパス模擬授業」 主催者:麻生建築&デザイン専門学校 入場者:44 名 2018年08月 「これから建築を志す若者へ」 主催者:麻生建築&デザイン専門学校 入場者:43 名 2018年05月 「匠の考え あなたも劇的!!に空間デザインができる」 主催者:麻生建築&デザイン専門学校 入場者:35 名 2017年08月 「これから建築を志す若者へ」 主催者:麻生建築&デザイン専門学校 入場者:30 名 2017年07月 「これから建築を志す若者へ」Ⅱ 主催者:麻生建築&デザイン専門学校 入場者:35 名 2016年09月 「これから建築を志す若者へ」Ⅰ 主催者:麻生建築&デザイン専門学校 入場者:30 名 2016年08月 熊本県「地域の縁がわ・地域ふれあいホーム」情報交換会 in 天草 主催者:熊本県、特定非営利活動法人おーさぁ 入場者:100 名 2015年10月 平成26年度熊本高等専門学校インターンシップ成果報告会基調講演会 「ものづくりの意味」―『大改造!!劇的ビフォーアフター』に出演して学んだこと― 主催者:熊本高等専門学校 入場者:200 名 2014年12月 「究極の住まいづくり?〜感動の住空間をデザインする〜」 主催者:親和銀行 入場者:20 名 2012 年9 月 「究極の住まいづくり?〜感動の住空間をデザインする〜」 主催者:福岡銀行住まいるギャラリ入場者:60 名 2012 年7 月 「葬祭場における成功するリフォーム術−新築との違い」 主催者:全日本冠婚葬祭互助協会 入場者:105 名 2005 年10 月 「いい家を建てるには」 主催者:北日本新聞社 入場者:25 名 2005 年4 月 「現在の設計業界」vol.2 主催者:ヒューマンアカデミー 入場者:40 名 2003 年12 月 「現在の設計業界」vol.1 主催者:ヒューマンアカデミー 入場者:40 名 2003 年11 月 |
地域連携について のメッセージ |
「美しい_街並み」「美しい_空間」「美しい_景色」「美しい_花々」 「美」とは、私たち人間の人生をより豊かにし、他の動物との違いとも言える高度な文明を育んできた原動力とも言えます。 昨今、世界中で頻発する自然災害の猛威に対し、成すすべを見い出せない我々人間にとって、「生きること」を最優先すべき災害時には、当然このような「美」は必要もなく、「安全・安心」を最優先し、「生きること」への最善を尽くすべきと考えます。 ただその先の「生きよう」と「生き抜いていこう」と決心した時点から、「美」は大きな力や感動を与えてくれるものだと考えています。 私は、これまで実務的な建築デザインを30年以上やってきた経験から、あくまでも建築的視座に立ち、人々に感動を与えられるような美的空間の創造を目指しています。 「美しい_街並み」「美しい_空間」「美しい_景色」「美しい_花々」 私たちを取り囲む、あらゆる空間に「美」の視点を持ち、豊かで穏やかな、人にも地球にも優しくなれるような時間を過ごせる空間にあふれることを期待しています。 |