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鈴木 元(SUZUKI, Hajime)

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西川祐信『絵本 徒然草』より「ひとり燈のもとに」

【メッセージ】
 書くものは微視的な論が多いのですが、中世文化の総体的把握を目指しているつもりです。 移り気ゆえ研究対象は様々で、現在の関心は和歌・連歌は無論、軍記、謡曲、狂言に及びつつあります。 また、中世の学問体系や信仰(仏教・神道・陰陽道)への興味もつきません。 中世のあらゆる典籍が発想の糸口になりますが、 特に古辞書、往来物、抄物などの位置づけをこれから考えていきたいと予定しています。

【最近の仕事】

  • ●地域文化研究とその発信のためのホームページも御覧ください。(http://suzukiha-lab.com/
  • ○江戸前期刊行の京都名所巡覧の記録のうち、稲荷に関する記載の問題を追った、「京師巡覧〈稲荷〉贅註」(伏見稲荷大社『朱』第62号、2019年3月刊)
  • ○古くより、羊と躑躅(ツツジ)は連想関係で結ばれていた。そうした連想の淵源をたどりながら連歌の寄合形成を支える知識の問題を論ずる、「羊と躑躅」(前田雅之編『画期としての室町』勉誠出版、2018年10月)
  • ○連歌という文藝における身体性を論ずる、「稽古する」(熊本県立大学『国文研究』63、2018年9月刊)

【これからの仕事】

  • 渋江松石『菊池風土記』に註釈をつける作業を続けています。ひとまず巻一・巻二・巻㈢を上記ホームページにて公開中。続いて、巻四註釈にとりかかります。
  • ●軍記物語講座第四巻(花鳥社近刊)に「曾我物語における挿入説話の問題」。
  • ●「芸能空間のなかの連歌」と題して、本をまとめたいと考えています。
  • ●科学研究費補助金により、四年がかりで、臼杵市加島家の資料調査を進めます。