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秋葉 多佳子(AKIHA, Takako)

【メッセージ】

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 私はこれまで第二言語習得と日本語教育を専門として研究と教育に取り組んできました。研究面では、第二言語習得に興味を持ち、その中でも特に日本語の文法項目の効果的学習について実験的手法を用いた研究を行っています。言語の習得は学習者の母語や外国語学習背景、性格、学習スタイル、学習環境など、非常に多くの要因が複雑に関係しています。そのため、実験や調査を行う際は、事前に綿密な計画を立て、研究で明らかにしたい現象に関わってくる様々な要因をできる限り統制して、再現性と客観性を高めます。様々な要因を統制した調査や実験であっても、実際に行ってみると仮説とは異なる結果となったり、統制しきれていない要因が結果に影響を及ぼしたりと、難しい問題に突き当たることも少なくありません。ですが、言語習得という複雑な現象をより客観的な手法で解明しようとするところに私は強い興味を惹かれます。
 教育面では、これまで日本・アメリカ・韓国の様々な教育現場において日本語教育に携わってきました。私の日本語教育歴は大学3年生の時にボランティアとして日本語を教えた国際交流協会の日本語教室からはじまりました。その後、日本語教師になることを目標に大学院へ進学し、大学院在学中は留学生対象の日本語科目においてティーチングアシスタントを務めました。博士課程ではアメリカの大学で大学院生講師として2学期に渡り日本語の授業を担当しました。大学院修了後すぐに韓国へ渡り、計8年間大学で日本語教育に携わってきました。私がこれまでの教育経験を通し学んだことは、「教師としての成長に終わりはない」ということです。言語は時代とともに変わっていくものであり、学習者や教授法、学習方法、学習環境なども多様かつ変容性が高いものです。ですので、教師は世の中の変化や研究の動向に対して常にアンテナを張り巡らし、情報を収集するとともに、新しい変化にも柔軟に対応していかなくてはならないと考えます。日本語教師を目指す学生のみなさん、理想の教師を目指して一歩一歩ともに歩んでいきましょう!

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      もう一度訪れたい韓国の島・デメムルド(대매물도) 2015年5月撮影

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